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リセット癖があると思ってた

私は自分と周りの人達を比べて、人間関係にコンプレックスを抱えていたと思う。今年大学生になった妹には、小学生の頃からずっと仲の良い親友がいる。大学の友達には、離れていても連絡を取り合い、地元に帰省する度に会うという中学の同級生がいる。私には古くからの親友も、離れていてもずっと連絡を取り合う友達もいない。

中学3年生の時、毎日のように遊んでいたメンバーがいた。基本は男2女2の4人で一緒にいて、6人になったり7人になったりした。受験生だったけれど毎日放課後に集まって、勉強会という名のお喋り会を開催していた。ただ、高校進学でばらばらになったのと、私とそのうちの1人が付き合って別れてしまったのもあり、気まずさからずっと連絡をとっていなかった。そのうち、今更連絡を取るのも変な気がして、LINEのグループを退会した。

高校生の時は、ずっと部活のメンバーと一緒にいた。私にとっては部活が高校の全てで、登下校も、学校にいる間も、休日遊びに行くのも、全部ほとんど部活の子と一緒だった。間違いなく私の青春だったけれど、ほとんどみんな現役で大学生になる中私は浪人をして、さらにその後コロナが始まって、会う機会が失われ、自然と連絡も取らなくなった。

そんなことが続いていたので、私には人間関係のリセット癖があると思っていたが、多分そうではなかった、というのが本題である。

この前、中学メンバーの女の子から急にLINEが来た。

「今帰省してるならあのメンバーでご飯行こうよ」

急すぎてびっくりして、でもこの子はこういう子だったと思い出した。行きたい気持ち半分と、行ってもそんなに楽しめないんじゃないかという気持ち半分だったけど、とりあえず行きたい、と返事をしてご飯に行くことになった。

結果。
アホみたいに楽しかった。

20時から始まったその会は、23時に店が閉まったあと、近くの公園に移動し3時半まで続いた。中学の頃の話から、現在の話、同級生の話、未来の話、何でも話した。話したりなかったけれど、みんなさすがに眠くなり、また年末に集まろうと言って解散した。

リセット癖があると思っていたけれど、そうではなかった。自分から連絡しないだけで、個々の連絡先は消していないし、連絡が来たら嬉しい。今回の件でそれが学べたのは良かった。

それともう1つ学びがあった。

私は元彼とは縁を切るタイプだったので、友達に戻るタイプの人の考えがよく分からなかった。今の恋人が後者の考え方なので、何度かもやもやさせられたこともあった。ただ、今回元彼と会って話して、友達に戻る考え方も理解出来たと思う。別れてから長い時間が経って、かつお互い恋人がいて、さらにうまくいっている、という状況であれば、友達に戻れたし、友達としてまた関係を築いていけると感じた。これからも、別れてすぐ友達に戻ることを選べはしないだろうけど、時間が解決してくれることは多いとわかった。

新たな出会いがあった訳では無いのに、新たな出会いがあったような1日だった。とてもいい日だった。

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