銀行法人営業 第五話「唾棄」
「鈴木商店は、社長で1億、会長で1億2,000万円の預り(※預り資産のこと。近年では専ら預金以外のリスク性資産残高を指す)がありますが、これ以上の運用は難色を示しています。テクノプラスは、現在M&Aの仕掛案件があり、下手に運用提案するとブレイク(※文字通り、案件が頓挫すること)する可能性があります。積極的な提案は控えるべきかと。」
「・・・お前さ、いつまでそんな眠たいこと言ってんだ。はっきりいって怠慢じゃねえか、それ。運用提案なんてな、どこの銀行もやってんだよ。うちだけやっ