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下克上

こんにちは。
僕は昨年、所属しているテニスサークルのキャプテンを務めました。
どれくらいの実績だったかと言うと「創立25年目にして、公式戦過去1勝」。
今日は、そんなチームがいかにして「関東大会ベスト8」という成果を残したかを書いていきたいと思います。
テニスに特化した話ですが、何か得られる考え方があったら嬉しいです。

僕のサークルでは、毎年サークル全体から団体戦に出るメンバーを募り、「関東」と呼ばれるチームを作ります。
チーム発足時、掲げた目標は「史上初のシード権獲得(=全80チーム中ベスト16以上)」。これまでの戦績を考えると、かなり高めの目標設定でした。

そして、目標から逆算して、僕は2つの課題を設定しました。
個々のスキルの向上
チーム力の向上
至って単純です。①は大前提ですが、団体戦で下克上する上では②が不可欠であると思います。
そして、それぞれの課題に対して、次のようにアプローチしました。

まず①に対しては、「練習の改良と練習試合の設定」。
例年だと、メンバーが集まる「強化練」ではラリー等の実践練習が主で、逆に言うと基礎練習が足りないと感じていました。そこで、去年の強化練では基礎練習の割合を大幅に増やしました。
自ずと実践練習は少なくなったわけですが、そこで練習試合の出番です。通例は全体通して3,4回という頻度でしたが、去年は夏休みの2カ月だけで10回程の練習試合をこなしました。
つまり、練習→実践→反省→練習→…のサイクルをできるだけ速く回したことが、個々のスキル向上に繋がったと思います。
これが実現できた背景には、昨年春にICUにインドアテニスコートが完成したというラッキーもありました。

そして、②に対してのアプローチは「オンとオフの共有」です。
中高の部活は、どちらかというと「オンの共有」を中心に仲を深めてきましたが、サークル活動を通して、飲み会など「オフの共有」も団結力に強く結び付いていることを体感していました。
まず、オンに関しては、できるだけ練習や練習試合でシビアな空気を作るようにしました。そのためにはキャプテンが厳しくすることは不可欠でしたが、「最後に"まるちゃんで良かった"と言われるなら、過程でどれだけ嫌われてもいい」と思ってやっていました。
対してオフに関しては、単純に練習の後にご飯や飲みに行ったりすることで共有していました。ここに関しては、オンとオフを早く繰り返すというよりも、そのギャップをできるだけ大きくすることが大事な気がします。

この結果、チームとして史上初の成果を出すことができました。確かに個々のスキルは向上していましたが、土壇場で勝敗を分けたのはチーム力、団結力だったと思います。各個人のテニス力の総和だったら、初戦負けでもおかしくありませんでした。

ここまで書くと、ザ・サクセスストーリーですが、決して順風満帆というわけではありませんでした。むしろ、キャプテンとしてはキツかった思い出の方が多いです。
次の投稿では、そこについて書きたいと思います。


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