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自粛バカ リスクゼロ症候群に罹った日本人への処方箋 感想

この本の本質は、タイトルになっているコロナで自粛する人達をバカにする事ではない。

日本の多数派による空気を読めという同調圧力に、盲目的に従っている大勢の人達に述べている。

少数派になっても良いから、もっと自分で考えて行動する勇気を持てと言う事です。

著者は、日本人にはゼロリスクへの信仰のようなものがあって、「リスクをゼロにしたい」、「全ての危険性を排除したい」と主張する人達を抑えられない感性があると語っています。

その為、政府の自粛要請におよそ9割の人が素直に従いました。営業するパチンコ店やそこに行く人、私事で県外へ移動した人を激しくバッシングした事でも分かります。

自身へのリスクや危険性を排除する為に、みんなと同じ行動を取らない人達を攻撃する事が正しいと考える空気があります。

ゼロリスクを求めると言う事は、無限大の努力を求められる事になり国民生活も経済も疲弊し、何もできなくなってしまう可能性が高い。
適当なところで折り合いを付けてリスクと共存する必要があると考えています。

他にもTwitter等のSNSでの誹謗中傷、不倫バッシングでも分かるように多数派にいる事で安心し、酷い事でも平気で行います。その結果、悲惨な事になっても皆んなもやっていたと、誰も責任を取らない。

それは、自分の頭で考えていない、自分の考えはこうだという信念が無いということです。

この本を読んで、少数派になって叩かれても良いから、自分の考えをしっかり持って行動したいと思いました。

感想文を読んでいただき、ありがとうございました。

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