干の基本・十干の意味や数字を一つ一つみてみよう

前回は干支暦がどんなものかみてみましたね。

干のことも、支のことも、
まだたいして説明していなかったので、

一つ一つが何なのかは
さっぱりわからないと思います。

ひとまずは、
「漢字を使ったカレンダーがある」
という感じで覚えておきましょう。

今回は、干支のもう少し詳しい部分に
迫っていきたいと思います。

今回は、【干】に
迫っていきましょう。

干の基本、十干をみてみよう

干支とは?読み方は「えと」じゃないよ の記事で、
太陽を指折り数えるときに
使った文字という説明をしました。

そのため、干は10個あります。
これを総称して【十干(じっかん)】
といいます。

十干を順番に並べると、以下のようになります。

これらの漢字の元になったものは
数を数えるものとして
これを形に表すため、
植物の成長の様子をかたどって作られたようです。

時代とともに漢字の形は変わっていますので、
いまの漢字がそのまま当時のイメージを表しているわけではありません。

では十干を順番にみてみましょう。

十干の読み方と状態、数字ではなにを表すか?

甲…訓読みできのえ、音読みでこうと呼びます

数字では1を表し、一番の意味、はじまりに位置します。

種が硬い皮・殻を被っていてまだその姿を現さない状態です。

よろいを意味します。甲冑の甲(かぶと)ですね。

契約書で使われるときは、
甲は主に契約書を作った側や貸主側を指すことが多いですが、決まりはないそうです。

乙…訓読みできのと、音読みでおつと呼びます。

数字では2を表し、一番に次ぐものと解釈されます。

芽が伸びようとするが、殻にぶつかってまだ伸び切らない状態。
押しつぶされているような形の漢字ですね。

契約書で使われるときは、
乙は主に取引相手、借り主を指すことが多いでしょう。

丙…訓読みでひのえ、音読みでへいと呼びます。

数字では3を表します。

突き破って外に出てきている状態です。

「炳か」と書いてあきらかと読み、はっきりと見える状態を表します。

契約書では第三者がいるときに使われます。
甲乙丙と、ここまでがよく使われる印象です。

丁…訓読みでひのと、音読みでていと呼びます。

数字では4を表します。

壮丁(働き盛りの男性)に通じ、著しい成長を遂げた状態。

また、充実してその成長の勢いが停止した状態。
丁字路(ていじろ)といえば突き当りに突き当たって止まるようなところですね。

戊…訓読みでつちのえ、音読みでぼと呼びます。

数字では5を表し、全部で10あるうちの真ん中に位置します。

「茂る」という漢字からわかるように、樹木が繁茂して盛大となった状態を表します。

己…訓読みでつちのと、音読みできと呼びます。

数字では6を表し、こちらも真ん中に位置する字です。

紀を語源とし、物事を順序良く並べた筋道を表していたりします。この次から後半に入っていくにあたって、生命の筋道を整えるのです。

庚…訓読みでかのえ、音読みでこうと呼びます。

数字では7を表し、後半に入るとともにここからは様子が変わってきます。

更(あらたまる)に同じで、今までの姿から新しいものに変化することを表します。庚という漢字は真ん中を線がまっすぐに貫くように、気持ちの強さを見せる字です。

甲は始まりでしたが、庚からは成果が現れる時期にあたります。

辛…訓読みでかのと、音読みでしんと呼びます。

数字では8です。

成長は極まり、変革の時期。新しいに通じ、新しくなろうとする状態です。古いものから脱するときや、新しい、つまり次の命を育もうというときを示します。

壬…訓読みでみずのえ、音読みでじんと呼びます。

数字では9、最後の手前です。

新しい命がお腹の中に宿っている状態。おんなへんがつくと「妊娠」です。

癸…訓読みでみずのと、音読みできと呼びます。

数字では10。最後にあたります。

「揆る(はかる)」という字から、中の宿った命がはかれるほどの大きさになった状態です。まるいという意味もあって「向日葵」にも使われる漢字。すれていない、尖っていないツルンとしたまるい新しい命には希望が宿っており、どんな楽しい人生にしようか「はかる(=考える)」のです。


以上が十干となります。

十干は四柱推命において、
とくに重要な位置づけにある要素で、

鑑命においては少し違った目線の
意味を捉えて鑑定するのですが、

今回の基本の意味は
けっこう使えます。

覚えておくと便利だと思いますよ。

占いは勉強する気がないあなたも、
絶賛勉強中のあなたも、
なんとなく知っておいてはいかがでしょうか。

カゴ


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