迷い猫
職場に迷い猫が現れるようになった。
〝猫のヨガのポーズ〟の写真のような白と茶の猫で体は小さい子だった。
猫の身の上を知ってる方がいて、飼い主が亡くなってから迷い猫となって職場の辺りをさまよいだしたようだ。
飼い主を探しているのか、お腹も空いているだろう。今年は豪雨も多い。
心優しい人が餌を与えていたようだ。私も一度だけあげた。
うちのレオとククリに境遇を重ね合わせてしまったのかもしれない。どうにかまた飼い猫に戻してやりたいと思った。
うちのレオは強面だけど、性格は優しい子。ワクチンついでに体重を測ったら7㎏もあった。
ククリは人見知りな子だから人に慣れるまで時間がかかりそう。
もし私達に何かあったら貰い手はいるのだろうか。
職場は人の出入りの多い所なので、訪れる人で猫に興味のありそうな人へ猫の境遇を話していた。それが功を奏したのか、ある日、
「猫を貰っていいですか?」という若い男女が現れた。
私も同僚もすごく喜んだ。
首ねこを掴まれ貰われていく猫と目が合った。
幸せになってほしい。
迷い猫貰われゆく日野分前
(まよいねこもらわれゆくひのわけまえ)
棒付きのシャーベット舐め猫の視野
(ぼうつきのしゃーべっとなめねこのしや)
猫の名を呼ぶ人の増え墓参り
(ねこのなをよぶひとのふえはかまいり)
長き夜の猫のもふもふひそかなり
(ながきよのねこのもふもふひそかなり)
私が寝てる隙にレオがもふもふしてくれてた。
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