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ポルナレフの気持ちがちょっとわかった気がしたテネット【映画感想文】

あらすじ

「その言葉の使い方次第で、未来が決まる」――主人公に課せられたミッションは、人類がずっと信じ続けてきた現在から未来に進む〈時間のルール〉から脱出すること。 時間に隠された衝撃の秘密を解き明かし、第三次世界大戦を止めるのだ。 ミッションのキーワードは〈TENET(テネット)〉。 突然、国家を揺るがす巨大な任務に巻き込まれた名もなき男(ジョン・デイビット・ワシントン)とその相棒(ロバート・パティンソン)は、任務を遂行する事が出来るのか!?

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感想

日本での公開はもう2年半ほど前になる。映画公開時に忙しくて劇場で見損ねていたがアマプラに来ていたのでありがたく見させてもらった。

クリストファー・ノーラン監督作品である。知ってる人にとってはそれだけで十分だろう。最初は何が起こっているかわからず、見ているうちに更に混乱させられ、終わりと始まりが繋がる。どんな脳みそしてたらこんな話が思いつくんだと呆然とさせられる。期待通りに期待以上で面白かった。

ノーラン以外何を撮っているのかわからなかったとか、2回目を観てもまだわからんとかネットで見かけていたのでだいぶ期待値をあげて観てしまったがちゃんと面白かった。

未来と過去が入り混じる時間軸の話であることはどこからか仕入れていてわかっていたので空港やカーチェイスで登場する要素は実はこうなんだろうなという予想はできるのだが、そこまでの道筋が全然思いつかない。実際にそのシーンが訪れた時には、りんごを前にしてばななと答える頭の悪い人の絵そのままの顔に、そうなるのかぁ〜〜〜〜〜と驚愕しきりだった。

種明かしが起きはじめるまでの序盤は、後に繋がることがわかっているので必死で記憶して解き明かそうと試みるのだが言ってしまえばやや退屈さを感じなくもなかった。
物語中盤、ガラス越しに時間軸が混ざり合うあたりから物語が加速していき尊さを前にしたオタクのようにちょっと待ってちょっと待ってと脳が完全に追いつかなくなってきてある種の酩酊感が発生し気持ちよくなってくる。
そこから怒涛の情報の洪水と展開の早さに溺れそうになっていたかと思えば、どこにハメたらいいものかと逡巡していた白紙のパズルピースがパチパチとハマりだし、完成した途端に絵が浮かび上がってきて脳から変な汁が出るのを実感する。お、おもしれぇ〜〜〜〜〜………。
完全に電子ドラッグである。

本当にノーラン監督の頭の中は一体どうなっているのか。私のような凡人には計り知れない。
おかげで新作のたびにキメられそうで楽しみが尽きずに済む。ワハハ。

蛇足

書く前に整理をつけようと思って観てから1週間ほど経っているのだがその間にも色々観たせいで微妙に書く熱量が下がった。これはこれで良くない。書くだけ書いて時間を置いて推敲するほうがいいんだろうな。次からそうしよう。


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