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日記 No.38 映画感想(漁港の肉子ちゃん、スティング、激突)

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検索なし。綺麗な海いいなー。行きたいなぁ〜。

映画感想

単体の作品感想を書く時はサブタイトルを捻り出して考えるの好きなんだが複数になるとつけようがないし、もういっそ日記という体でいいやとなっている。これまでもそういうのがいくつかあったけど、今後もそうやっていく。

漁港の肉子ちゃん

街を転々としてきた母子の物語。多様なダメ男に引っかかるタイプだけど明るいおもしろデブの肉子ちゃん。その娘で肉子ちゃんには似ても似つかないしっかり者で美人でまだ小学生のキクりん。そんな二人が流れてきて居着いた漁港での人情噺。パッと見でこういうタイプの映画は見ないんだよな……って人に是非オススメしたい。軽快な会話のテンポ感。学校という狭い環境で生きざるを得ない子供達の精神的な成長。二人がどうして二人でいるのかがわかる物語の結末。拍手。とても良い作品でした。

最初タイトル的に肉子ちゃん目線の話かと思ったらキクりんの子供目線の話で、悩み多き年頃かつ複雑な育ちであるキクりんの心理描写が綺麗で予想外にかなり面白かった。原作は西加奈子さんの小説であり心情の描き方が綺麗なのと、明石家さんまプロデュースの作品で軽快な関西の笑いが混じる感じが、そのまま映画にちゃんと現れていて見事だなと思う。監督が「海獣の子供」の監督とのことで、そちらも私は大好きな作品だったので、なるほどなとなった。

スティング

1973年制作の映画で、友人に薦められて視聴。
1936年のシカゴを舞台にした作品で、詐欺をやって生計を立てていた主人公がうっかりギャングを標的にしてしまい、報復に師匠がぶっ殺されてしまう。師匠の知り合いの詐欺の名手を頼り、復讐に乗り出す主人公。ギャングを騙す仕掛け作り、協力してくれる師匠を慕う仲間達、主人公を追いかけてくる刑事、ギャングが仕向けた殺し屋、見事ギャングを騙しきり大金を入手できるのか否か、てな映画。

古い映画ではあるのだが、お手本のようというか教科書のようというか、話の起こりから魅力的なキャラクター達の登場、物語的には前座にあたる列車内での緊迫のギャンブルシーン、舞台から人から大掛かりに仕掛ける詐欺の面白さ、視聴者の予想を裏切ろうとする脚本の作り、伏線の回収、綺麗なオチのつけ方。すごい。これは確かに良く出来ている。現代の作劇を見慣れていると、ここはこうなるだろうなっていうのがわかる部分もあるにはあるのだが、多分ここはこうなるだろうなの元祖なんだなってのがわかる色褪せない面白さがあった。ハンターハンターのヨークシンシティ編で詐欺の手口を聞いてワクワクしてるゴンのような気持ちになる。とても楽しい映画だった。

余談だが、最近ジャンプで連載している「テンマクキネマ」で登場人物が名作映画を上げる流れでタイトルが出てきていたので、そんな有名だったのかと驚いた。

激突

おすすめされて観た映画その2。スティーブン・スピルバーグの処女作。
排ガスを撒き散らすタンクローリーを追い越したらめっちゃ粘着されて死にそうな目にあう男の話。
それだけ?って感じなのだが、わりとあらすじにするとそれだけである。ただ緊迫感と焦燥の演出が非常にうまい。映画撮るのがトップクラスに上手い人がとればどんな題材でも面白くなっちゃうんだろうなってのを見せつけられる作品。

正直言って現代人目線だと退屈ではあった。煽り運転に対して通報する手段も回避する手段もいっぱいあるからピンとはこない。私の生まれる20年近く前の作品なので、どうしても当時の人の心情を想像するしかない。
現代だと長くても30分くらいに編集されてしまいそうだなと思いつつも、それでもこの作品が評価されている理由はわかるし、こういった作品が作られて、適切に良い評価を受けた時代があったのを少し羨ましくも思う。


今日は終わり

作品名ではない。今日は終わりです。残りは明日書こう。そういうこと。
疲れないように短めに感想を書いていくつもりが疲れた。なんだかんだ日々文章を書いていると4,5000文字くらい書けたけど書かない日々が続くと2000文字前後で疲れるんだな。これは発見だ。まぁ当たり前のことかもしれない。思った以上に文章を書くためには日々書くことが重要だ。というか物事のほとんどがそういう日々の愚直さを楽しんで継続できるかどうかだ。知ってた。というわけで苦しくなる前に今日は筆を置く。

観たいものも読みたいものも尽きないのでサポートいただければとても助かります。