いつのまにかのメリークリスマス
カウシェコーポレートのコーポレートの責任者をやっておりますGiです、皆さん、こんにちは、こんばんは。
ちょうど1年前に新入社員の記事を書いてから、早いもので1年が経ち、会社の景色もガラッと変わりました。
自分も、全領域を管掌させて頂くきまして、やれたこと、やれなかったことを振り返って行こうと思います。
なお、本記事はカウシェアドベントカレンダーの24日目を担当しています。
基本思想は変わらず、やれることをしっかりと
昨年の記事を見返すと、こんな基本思想をベースとする、と宣言していました。
1. やれたこと
この想いは1年間変わらずでありつつ、下記3つのポイントに注力して取り組んだ1年でした。
「しっかり」と事業スピードのバランス
「100人を超えていく」環境に耐えうる準備
「働きやすい」を考えていく
1-1. 「しっかり」と事業スピードのバランス
しっかりは、その場限りだったり、Slackでサラッと流すのではなく、ちゃんと文書や記録に残していく、ということを大事にしていました。
一見、その「しっかり」は事業のスピードを下げるようにも感じますが、文書に起こして、推敲しロジックを整理して、展開し、記録に残す、ということは、スピードを下げるどころか、あげることができたと思っています。
何を当たり前なことを、、、と思うかもしれませんが、膨大なタスクや課題の前だと心を強く持って取り組む、というのが大事でした。
例えばの話
経営会議への上程資料も最初からゴリゴリ気合い十分で、gi-sanらしいね、とCEOのmonなどからも言われましたが、やはり意思決定をしたり、意思決定を促すためには受け手側の時間を奪わないような準備をしていくのは効率的でありました。
士業の方々との相談も、Slackコミュニケーションが中心となりますが、過去の議論の多くは流れていってしまうものを、Notionで相談用のDBを作り、Slackで共有し、回答を頂く、という形にすることで、他の誰か探したり、自分が後々探すという工数が減らせます。
また、質問内容もシャープになっていくので、タイムチャージを抑えることも出来ます(と言っても相談事項が多いので、どちらかというとお願いがいっぱいできる、というTry FirstでEnjoyWorkingな状況です)
しっかりやるは基礎があれば難しくない
文書を書く、ということはファーストキャリアの日本製鐵グループの先輩方にゴリゴリ育ててもらっていたので、それほど自分は時間コストがかからない、というのもあります。本当に先輩方に感謝です。
今は自信がなくとも、時間がかかってしまっても、やればやるほど早くなる世界でもあるので、しっかりやる、というのは良いことだなぁと思っています。
1-2. 「100人を超えていく」環境に耐えうる準備
いまや、関係する方々は100人を優に超えてびっくりな状態ですが、コーポレートはフルタイム3名(内1名は育休取得中)、業務委託は3名(複業でみなさん別途フルタイム本業あり。かつお子さんも元気でかわいい)の体制で回しております。
各メンバーが優秀であるからこそこの環境は作れているところはあるかもしれない、再現性はもしかしたら無いかもしれないですが、
その中でも、取り組みでやっておいてよかった、というものをあげます
システム統一の意思決定を早い段階で行った
やや先行投資になる面もありましたが、100人以上の会社になる前提で、システム設計を行いました。
まず、IPOするとしても機能が充足されるシステムで、数百人規模になっても運用含めて耐え切れるかどうかで絵を描きました。
その上で、会計関係(コーポレートで閉じるのもの)と労務関係で分けて段階的に実施しました。
細かい話をするとこれだけで記事が書けてしまうので省略をしますが、コスト面、移行コスト、移行しやすい時期等を狙って一年通して順々に切り替えをしました。
(一人しかいないのもあったので。。)
ちなみに弊社はfreee様と一緒に生きていくこととしております。
一方、効率化の中で見誤った大きな反省もある。
事例として反省したいことが、とても具体的な事例なのですが一つありました。
勤怠打刻システムの切替を行った際に、Slack上でみんなの打刻結果が見えなくなったのですが、それによって働くみんなの気持ちに悪影響を与えてしまったというお話があります。
私としては、人数規模が拡大したらSlackチャンネルでみんな打刻しても見なくなるだろうと思い、将来的にはそうなるから、影響はゼロだと思っていました。
しかし、実際に切り替えてみると、このフルリモート前提の会社の中での、日常の挨拶の場所、皆の存在(霊圧)を感じる貴重なコミュニケーションの場だったのでした。
自部署だけでなく、全部署のメンバーが打刻をしつつ、一言コメントもかけたりするので、ちょっとした会社での交流の場(何か明確に会話するのではなく「居る」ということが伝わる)でありました。
未来を考えつつも、「今」最適な部分も合わせて考えていく必要があるな、と反省しています。
1-3. 「共通言語」となる仕組みを構築していく
「KAUCHE de Career」というグレード設計と能力定義、キャリア・パスなどの人事制度を半年で、内製でフルスクラッチで作りました。
正直なところ、作り込みすぎな部分がありつつ、かつ実運用ではまだ使えてない部分もあるのですが、それでも作ったのは、カウシェの中で会話する「共通言語」を作る、ということが最もしたかったからです。
100人いれば、数十通りの人事制度の経験があり、なんとなく持っている制度イメージがあります。
その状態で人が増えてキャリアや立ち位置を語ろうとした時に、お互いの認識合わせから始まってしまいます。
そこに対し、一つのガイドを提供することで、その気苦労や会話のコストを減らせることを期待しています。
「働きやすい」を考えていく
働きやすさ、といっても色々ありますが、カウシェのコーポレートでは、安心して働ける環境を作ることに注力してきました。
そうなると今度は、安心して働けるとは何か、となりますが、この1年で注力してきたことの中では、下記の3つがあげられます。
オンボーディングを整えて、日々入っていただく方に入り口で不安にならないように仕組みを作っていく
体調不良やライフイベントで休めるような仕組みを作る
やるだけでなく、やらないことを明示するような、迷いがなくなるような意思決定や案内を出す。
不安になるだろうな、と思うことを想像し、「継続して」提供できる安心感を作る施策をいっぱい考えていくようにしています。
段々と本文が長くなってきたので、詳細はまた今度語ろうと思います。
特に、オンボーディングは作り込んでいるので今度メンバーから紹介しますね。
2. やれなかったこと
コーポレート組織の人員を拡充すること
コーポレートの活躍を外部に伝え、働く環境としての魅力を伝えること
2-1. コーポレート人員の拡充する怖さに勝てなかった
先行きが不明確な中、コーポレートの専門性が高い人材を増やすことは、自分が忙しかったり、提供できる仕事の量からすると難しいな、と尻込みをしていました。
フルスタックコーポレートとして全領域自分で頑張ればいいや、という気持ちで上半期は動いていました。
しかし、人員はリニアに増えていく中で、頑張るだけではそもそも解決できない量であったり、自分がボトルネックになり遅れ始めることとなりました。
とはいえ、今年は、Jimさんが複業から社員転換をしてくれたり、TakajiやGiでのリファラルで複業メンバーが「幸いなこと」にジョインしてくれました。
とても強いメンバーが入り、めちゃくちゃ改善が進み、仲間の力は凄いなあ、と実感する日々です。
とはいえ、今年で100人以上の仲間が増えたカウシェにおいて、より多くの仲間が必要なのはわかり、その方が社内の仲間にもそして事業サイドにも良い貢献ができると見えてきたので、来年からコーポレートの採用を強化していきます。
また、色々な働き方が実現できないかな、というのも考えていきたいです。大企業所属の複業メンバーを見てたり、過去の自分を振り返ると、大企業のよく出来ている仕組みやその知見をベースに、新たな企業の課題にチャレンジしたい、でも転職するまでのリスクは取りたくない、、、とかあるので、出向などがもっと広がらないかなあと思っています。
2-2. コーポレートの活躍を外部に伝え、働く環境としての魅力を伝えること
この1年、そして特に仲間が増えたこの半年で、コーポレートはかなりのTry FirstとFor Teamな活躍をしてきました。
それをEnjoy Workingしながら取り組んでいる、自律自燃なコーポレートメンバーがいるこの組織の魅力をもっと伝えなきゃ、と反省しています。
しっかりやる安心感と、新しい働き方や社内システムの構築の実績とアイディアは世の中のためになると思います。
「プロダクトだけでなく、会社自体の魅力と安心感」を伝えていくことで、まだお招き出来てないカウシェの未来の仲間候補の方々がジョインしやすくなるといいな、と思っています。
3. いやーいろいろあったけど、楽しかったなあ。
学生同士の起業でなく、お互いが違う道を歩んだ後、かたや社長、かたや右腕として働く、なかなかエモい環境で、とても成長もさせてもらいました!
皆さんメリークリスマス&良いお年を。