フランスの作家、カミュの評論「シジフォスの神話」から、不条理の次へ展開する方法は?
Kindkeで、自力で出版にまで、なんとか漕ぎ着けることができた。しかし、喜んではいられない。第二弾、第三弾と出し続けなければ意味が無い。ただ、問題は、作品を発表し続けたからと言って作家本人への評価が、生きている間に下されると言う保障が何も無いと言う事である。つまり、努力が報いられるかどうか、その結果を、生きている間に確認出来るとは限らないわけである。その事を納得した上で、さらに次の作品のための努力を出し惜しみする事なく全力で書き続けることが出来るか、と改めて自分に問いかけると、その答えは、甚だ不確実性の高い答えしか出てこない。
しかし、そうと分かっていても、今の私には自分で思い描いたテーマで書き進む以外に生きていくための、これから先の道が見えないのである。そうなると経験的に私は、生きた死屍へと身をやつしてしまうことは火を見るよりも明らかなのである。また、そうならないように、いつも何かを探し求めて生きて来た。多くの人も、似た様な経験をしてきたであろう。
次の新たなる目標を定める事で、単調に流れ過ぎてしまう日常に抗って生きて来た。それが生きるための活力源にもなってきた。
高校生の頃に読んだ、アルベール・カミュの「シジフォスの神話」を「不条理の条理」と言う言葉と共に思い出した。
今しばらくは、この言葉を噛み締めながら生きて行く事にしよう。
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