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他人にやらされいてることは仕事じゃ無い!ワーカーとプレイヤーの違い。あなたはゴーストの囁きを聞いたことがあるか?

あなたの仕事は何ですか?

この単純な質問に完結にこたえられる人はどのくらいいるのだろうか?

「ウェブページも作るし、メルマガもやるし、ウェビナーもやるし…」タスクレベルのことを伝える人、「人事」という所属部門を言う人。

例えば、私の友人は服のデザイナーなのだが、この質問に対して「伝達屋」とだけ答えていた。

デザインというのは動詞だし、デザインは誰でも出来るし、ただデザインすればお金がもらえるとも思っていないということだそうだ。それよりも、自分の中にあるイメージや衝動を服として表現することが自分の仕事であり、社会に価値を発信している実感があるとのこと。それを一言で表すと「伝達屋」だそうだ。

自分×○○=価値?

この〇〇に入るのが仕事というわけだ。

「色々やってる」など答えになっていない人。「CMに出てる会社だよ。知ってるでしょ?」、「○○(大企業)と働いている」という、訳の分からない答えは論外。

また、この質問でもわかる。

あなたの目標は何ですか?

「○○を○○ローンチして。何万インプレッションが云々かんぬん。」「売上いくら」MBO的な目標を言う人、「私は企画だから、営業と違って数字とかの目標は無いんだよなー」

組織の中で与えられた役割、組織に定義された仕事、目標でしか仕事を語れない言う人。自分の目標は?個人としての目標は?と聞いて答えられない人はワーカーである。

ワーカー何か?、言われたことをやるだけの作業者だ。血の通っていない人形かロボットのような存在だ。それに対してプレイヤーは、自らの意志で動くことができるため、目標も仕事も自分の目線で語れるし、作りだすこも出来る。

○○がやりたい。××を○○にしたい。○○でありたい。

こうした未来のあるべき姿を語れる人こそプレイヤーである。そしてその目標に惹かれて人は集まり、組織となる。

プレイヤーとリーダーの違い。個人の目標に賛同するメンバーが集まる時

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荒巻(右から2番目)と彼が率いる公安9課のメンバー

アニメ版の攻殻機動隊(S.A.C)最終話にて、9課が追っていた事件は終焉を迎えたのだが、捜査してたどり着いた真相は闇に葬られた上に、公安9課は解散させられエンディングを迎える。

国家という後ろ盾も9課という看板も無くなり、メンバーだけとなったが、草薙達は変わらず荒巻と行動を共にすることを選ぶ。
そんな最終回に、荒巻は草薙に「これからどうするの?」と聞かれこう答える。

「どうもせん。公安9課はお前やわしが望む限り、犯罪に対して攻性の組織であり続ける。それだけだ。」(S.A.C 最終話)


目標というよりは存在意義や信念に近いかもしれないが、個人として組織として向かっていく方向を示すことが大切だ。
草薙もこの荒巻のセリフを聞いて安心したように微笑む。
どんな時でも変わらず同じ目標を言い続けることが大切だ。こういう男だからこそ、草薙をはじめ9課のメンバーは変わらず荒巻を信頼し続けることができるのだ。

攻殻機動隊結成の瞬間。草薙をヘッドハンティングするために、照れ臭そうにこのセリフを伝える


荒巻は草薙と出会った時から変わらずこのセリフを言い続けている。同じ目標を追い続ける人はどれだけいるのだろうか?
しかも「犯罪の目を探し出し、これを除去する」という難題を。

「でも、この後も攻め続けるんでしょ」(S.A.C 22話 草薙素子)


仕事の動機・モチベーションは?行動の理由とゴーストの囁き

全身義体の草薙にとって、自分が自分である、ロボット(人形)ではなく生きた人間であるという実感は、「ゴースト」の存在を感じるときだけなのかもしれない。

荒巻のことを信頼してついていく草薙。しかし荒巻に指示・命令に反論することや従わないことも度々。

例えばアニメ版攻殻機動隊(S.A.C)にて、草薙が自分の作戦に異論を唱え別行動をする。その際に理由を聞かれた草薙は一言だけこう答える。

「囁くのよ、私のゴーストが・・・」

これが草薙をつき動かす全ての理由である。

幼少の頃より全身義体(脳以外全て機械)の草薙は、自分は本当はロボットなのでは無いか?人間とロボットの違いは何か?という疑問をずっと抱えている。※草薙が幼少の時代には、まだ全身義体というのは珍しかった。
また、脳も自分自身で見たわけでも無く、戸籍などの情報も記憶も全て作られた記憶なのでは無いか?
そう考えると自分の“オリジナル”は、魂のようなものだけなのだ。
自分が行動する動機、意志や衝動…。これらゴーストの囁きこそ自分が人間であること。オリジナルであることの証明なのだ。
もちろん犯罪を憎んでいることも仕事の動機かもしれない。だがその犯罪を憎む理由もまたゴーストの囁きなのであり、草薙の中にある1番根っこの部分なのだ。

「ゴーストのない人形は哀しいもんだぜ。特に、赤い血の流れてる奴はな」
同じく全身義体のバトーは、ゴーストの無い人間を憐れむ。

結論、
意志を持つこと、好奇心を持つこと、行動したくなるような衝動が湧くこと
これらが、ロボットや作業者と人間を分つポイントなのだろう。
皆もワーカーにならないように、人形にならないように注意しよう。

私も毎日、その一日を振り返り、あの時自分がどうしてその行動を取ったのか?ゴーストがどんなことを囁いていたか確認する。何も考えず受身でメールばっかり打ったり、いつもと同じことを繰り返す1日があるため、注意している。

ちなみに、草薙が荒巻に対してゴーストの囁きが理由だと伝えた後の荒巻は

「よかろう。我々の間には、チームプレーなどという都合のよい言い訳は存在せん。有るとすればスタンドプレーから生じる、チームワークだけだ。」と答える。普通こうはならんだろうに…。

理屈じゃなく信頼しあえる最高のチームである。

漫画版 「攻殻機動隊 2巻(士郎 正宗)」草薙と魂合環の禅問答のようなシーン(手前の戦闘服が草薙)

ただ、漫画版(士郎 正宗)の草薙は人間離れ(人間の進化や超越)しすぎてて共感出来ない…。

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