保険の基本①基礎知識
お疲れ様です、かげいちです。
最近保険についての本を読みました。
結構基本的なことも知らないなと思い、読書メモとは別に記録しておきたいと思います。
保険とは
リスクに備える役割を果たすのが保険。
保険の種類
保険は大きく2つに分かれます。
①公的保険→国や地方公共団体が運営している
②私的保険→民間の保険会社が運営している
・生命保険→人の生死に関して保障する保険
・損害保険→偶然の事故で発生した損害を補 てんする保険
・第三分野の保険→人のケガや病気に備える保険
適用される法律について
保険法と保険業務法の2つの法律により運用されます。
①保険法→保険契約に関するルールを定めた法律(共済契約も適用される)
②保険業法→保険会社の健全かつ適切な運営、保険契約者等の保護を図ることを目的とした法律
(共済契約は適用外)
①保険法の主な内容
保険契約者の保護のための規定
・契約締結時の告知に関する規定
・保険金の支払時期に関する規定
など
保険契約の終了(解除)に関する規定
時効→保険給付請求権は3年、保険料請求権は1年
その他
原則として契約者に不利な内容は無効とする。
被保険者と保険契約者が異なる場合は、原則として被保険者の同意が必要。
②保険業法の主な内容
保険契約者などに対する禁止行為
・虚偽のことを告げたり、重要事項を告げない行為
・不利益となる事実をいわずに、既存の保険契約を消滅させて新たな保険契約の申込みをさせる行為
・保険料の割引など特別な利益の提供をする行為
・資産運用の結果によって配当などの金額が変わる保険について、確実に利益が生じると誤解させるおそれのあることを告げる行為
義務について
・意向把握義務
・情報提供義務
その他
保険業を行う者は、内閣総理大臣の登録を受ける必要があります。
保険の原則
保険制度は、大数の法則と収支相等の原則という2つの原則を基盤としています。
①大数の法則→少数では何の法則も見いだせないことでも、大数でみると一定の法則があること
②収支相等の原則→保険契約者が払い込む保険料が保険会社が支払う保険金と等しくなるように算定されること
保険会社の収入(保険料総額+運用収益)=保険会社の支出(保険金総額+経費)
契約者等の保護について
①保険契約者保護機構→保険会社が破綻した場合に契約者を保護するために設立された法人
②クーリングオフ制度→1度契約したあとでも一定の要件を満たせば消費者側から契約を取り消すことができる制度
③ソルベンシー・マージン比率
①保険契約者保護機構の保護内容
生命保険契約者保護機構→破綻時点の責任準備金の90%まで補償
(責任準備金とは、保険会社が将来支払う保険金等のために積み立てておく金額)
損害保険契約者保護機構→保険金の80%から100%を補償
(保険の種類によって異なる)
その他→少額短期保険業者や共済は加入対象外
②クーリングオフ制度の内容
手続き
契約の申込日またはクーリングオフについて記載された書面を受け取った日のいずれか
遅い日から8日以内に申込みの撤回または解除を書面で行う
クーリングオフができない場合
保険期間が1年以内の保険の場合などクーリングオフができない場合が
あるので注意する。
③ソルベンシー・マージン比率
ソルベンシー・マージン比率とは、通常予測できないリスクが発生した場合に
保険会社の支払い能力を判断する指標
数値が高いほど安全性が高い
200%以上が健全性の目安。
200%を下回ると金融庁から早期是正措置(経営の健全性を回復するための措置)が発動されます。
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