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「せぬひまが面白き」

世阿弥のことばでは

「秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず」が有名ですが、

「せぬひまが面白き」(花鏡)という考え方が良いなと思ったので、メモしておきます。



「せぬひま」は、何もしないことや息を抜いて休んでいることではありません。動いているとき以上にエネルギーが内部で張り詰めている状態。演者が休止部においても集中力を切らさないでいるその様が観客の目からは面白いとうつるということです。


この、何もしていないように見えるときこそ、常に自分の意識をキープするという考え方は、今でも日常生活で使えるのではないでしようか。

電車の中できちんと足を揃えて座るとか、エレベーターがくるのを待っている時の立ち姿など、立ち居振舞いを美しくキープするには参考になる考え方です。

ただしやり過ぎると疲れそうなので、ほどほどに!


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