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依頼者のその後の工程に影響が出るので、納品日は厳守しよう

こんにちは!イラストレーター兼動画クリエイターの無印かげひと(@kage86kagen)です。

今回は、「依頼者のその後の工程に影響が出るので、納品日は厳守しよう」について紹介したいと思います。


どんなことよりも「締め切り厳守」

イラストレーターや絵師として、依頼を募ってイラストを描く時にもっとも重要な事は、「締め切り厳守」です。仕事先のジャンルによっては画力のレベルも問われますが、”そんなこと”よりも「相手と交わした締め切り日を守る事」がとても大事になってきます。

なんで画力よりも大事になるのか?という話をする前に、今さら説明する事でもないですがまずは「締め切り」の意味についておさらいしたいと思います。

締め切り」というのは「あらかじめ決められた終了の期日、取り扱いを打ち切る、期日」という意味です。
これを「イラスト」という職に重ねると、「期日までに完成したイラストを依頼者に渡す」といった事を指します。

(「ラフの提出」や「線画の提出」といった「肯定の区切りごとの提出日」についても指しますが、今回は「締め切り=完成したイラストの納品日、(映像などのコンテンツだと”完パケ”)」の意味で説明します。

「締め切り」を守ることは何もイラストに限った事ではありませんが、なぜ締め切りを厳守しなければならないのでしょうか?


締め切りを守らない=大迷惑

イラストを仕事にしているイラストレーターや絵師は、連絡もなしに「締め切りを守らない、もしくは破る」という行為は、絶対にやってはいけません。

なぜこれほどまでに言うかというと、「相手方(依頼主)に多少なりとも影響を及ぼすことになる」です。これは、案件の規模がでかくなればなるほど影響が甚大になっていきます。

例えとして、「MVイラスト」のお仕事を引き請けたとします。

もし、このMVイラストのの依頼の用途が、
個人的な依頼(個人的に楽しむ範囲のもの、趣味として作った楽曲にMVを作りたく依頼したもの、それを完全に自分のタイミングで投稿するもの)」
であれば、
その依頼主以外にはあまり影響がありませんので、百歩譲ったとしても依頼者から許してもらえるか、または「〇日まででいいですよ」と連絡してもらえるかもしれません。
(もちろん、納品日は厳守する前提の話ですよ…)

しかし、これが「チームでMVを制作する」、「ボカコレなど提出期日が設定されているコンテストに応募する」、「Vtuberなどからの依頼」、「企業からの依頼」といった内容だと、イラスト制作者が締め切りを守らない事によって、下記のような影響が起きます。

・予定していた日にMVを発表できない
・イラスト提出が遅れる事により、代わりに別の人が苦労する(イラスト待ちの遅れを取り戻すための作業)
・今後のコンテンツの展開の計画を変更せざるを得ない

MVイラストを例えに出しましたが、これを含めて依頼したイラストが締め切り日に提出されない事は、すなわち「その後に行われる作業にも遅れが出る」事に繋がり、結果として「依頼者が計画しているコンテンツ(作品の発表や宣伝など)の実行日をずらさざるを得ない事に繋がります。

大きく例えると、オリンピックの開催日1週間前に、オリンピックの開催日を変更せざるを得ないような感じです。参加する選手や見に行く人はもちろんのこと、関連する企業の計画、交通機関など、かなりの影響がでると思われます。

このように、締め切り日を守らないという事は、相手方に影響を与える事になります。


蛇足になりますが、以前のニュースで、ソーシャルゲームの新規キャライラストをとあるイラストレーターが手掛けましたが、企業が発表するその1週間前ぐらいにそのキャラクターのイラストを無断で公開したという事件がありました。

その結果、企業がこれから展開するであろう「コンテンツの計画(例えば、新規のイベントにおける今後の展開、これによって発生する売り上げ)」に被害が出ました。
そもそも、公開した時点で「情報漏えい」にバチバチに引っかかているため、そのイラストレーターは言わずもがな処分待ったなしですが...。


締め切り一つとっても、内容によっては取り引き先に甚大な影響を及ぼすことになることが分かって頂けたと思います。


趣味の場合も同じ

たまに、「仕事じゃなくて”趣味”の範囲でやっているんだから、締め切りなんて多少過ぎても問題無いでしょ!」「友達同士での約束だし、許してくれるよね!」と思う方もいるかもしれません。

このように、たまに”約束”を軽んじる方もいますが、あまり言いたくないのですがその時点でその人への信用性を疑います。個人的には、その人との付き合い方も考えるほどです。

趣味という範囲内での活動の場合、1回ぐらい締め切りを破っても許されるかもしれませんが、これが2回以上など複数回やらかしてしまうと、

・この人は約束を守らない人なんだな
・約束を守らない人だから、こちらが合わせるしかないな
・付き合い方を考えないとな

という印象を相手にもたれる事になります。そうなると、相手から信用されなくなったり、付き合い方を考えられる→最悪の場合縁を切られる、といった事にも繋がります。

当たり前の事ではありますが、人と交わした「約束」は守りましょう。または、守れなさそうな約束は軽はずみに交わさないようにしましょう...。


もし納品日に間に合わなさそうだったら…

とは言いつつ、人はだれしも間違っちゃう事もありますし、予想外のトラブルによって納品日に間に合わないという事も少なからずありません。
作業は、意外と計画通りに進むことはありません。私も前の職場で、「7割の確率でイレギュラーな事が起きる心積もりでいて」とよく言われました。

相手が定めた締め切り日をどうしても守れなさそう…と感じた場合の対処法についてですが、まずは速やかに依頼者に連絡を行いましょう
これは、「守れなさそう…」と思った時点で”可及的速やかに(できるだけ早く)”連絡します

そうする事で、依頼者に与える影響を少しでも軽くする事が可能です。
(遅れる時点で影響は起きますが、連絡しないよりははるかにマシです)

ただし注意点があって、納品が遅れそうという連絡をすること自体はまだいいものの、「納品日の前日に連絡するか…」「納品日の朝に連絡するか…」と考える方もいますが、納品日の前日や当日に連絡という「急な日程変更」をするのは、依頼者を慌ただしくさせてしまうことになり、悪印象を与えます。

そのため、イラストレーターや絵師は常に「納品日」を意識し、納品日から逆算して作業の計画を立てていきましょう。


補足ですが、
もし、受注者側(イラスト制作者)の方で納品日を設定できた場合において、この納品日を守れることがあまりなかった方は、「そもそも納品日の設定が甘い」という事態も考えられます。
簡潔に言うと、「自分ならこれぐらいの速さでイラストを制作出来るから、納品日は〇日でいいっしょ!」といった”過信”による考え方です。

特に、イラストレーター駆け出しの場合だと、受注の回転を速く上げたかったり、「自分はこれぐらいの速さで納品できるんだ!」といった力を自他共に示したいがために、無理のある納品日を設定する方も少なくありません

無理な納品日を設定してしまうことで、相手から信頼を失ったり、自分自身の心身の不調をきたしてしまったら元も子もありません
イラスト制作の仕事の経験がそんなに無い内は、自分の力をあまり過信せず、余裕のある納品日や作業時間を算出していきましょう。

または、自分が算出した納品日にプラス3~4日した納品日を相手に伝えるのもいいかもしれませんね。



まとめ

いかがだったでしょうか?
今回は「依頼者のその後の工程に影響が出るので、納品日は厳守しよう」についてご紹介しました。

イラストレーターや絵師は、画力よりも「相手と交わした締め切り日を守る事」がとても大事になってきます。なぜかというと、締め切り日を破るすなわち、「相手方(依頼主)に多少なりとも影響を及ぼすことになる」です。
これは、案件の規模がでかくなればなるほど影響が甚大になっていきます。

もし、相手が定めた締め切り日がどうしても守れなさそう…と感じたら、まずは今すぐ速やかに依頼者に連絡を行いましょう
「守れなさそう…」と思った時点で”可及的速やかに(できるだけ早く)”連絡します

特にイラストレーター駆け出しの方は実績も少なく、”信頼性”もあまり積みあがっていない状態です。
最初の内から締め切り日を破って信頼度をマイナスに落とすことが無いよう活動していきましょう!

最後までご覧頂きありがとうございました!

それでは!

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