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[2024年3月]フリーランス活動報告と制作したMVの裏話 3年と8ヶ月目

こんにちは!動画クリエイター兼イラストレーターの無印かげひと(@kage86kagen)です。

今月も終わりですので、「今月の活動内容」と「制作に携わったMVのうち、今月公開されたMVの制作の裏側のお話」をしていこうと思います。

※なお、お取引き先との調整内容に関する事は一切表記していません。「MVのここをこうした理由は…」や「ここはペイントソフトでこうして…」、「ここは実は○○がリファレンスで…」などといった内容をお話します。


今月の活動内容

今月も毎日MVばっかり制作していました。 
い つ も の。

早いもので3月も末になり、段々近づく春の気配に日々浮足立っている今日この頃です。みなさんはどうお過ごしでしょうか?

この時期は「始まり」の季節でもあり、特に新社会人、新入社員にとっては、来月からの仕事に対して期待と不安で胸いっぱいのことと思われます。
筆者もそういった道を通ってきましたので、心情が痛いほど分かります…。

もし、新社会人に激励の言葉を贈るとしたら、それは
「「「早いうちに”お金”に関する知識を身につけろ!」」」
…をお送りしたいです。いわゆるマネーリテラシーですね。

筆者は動画クリエイター兼イラストレーターして活動しているので、もしかすると「あれ?絵とか動画に関する言葉じゃなく、お金のこと?」と思われるかもしれません。

クリエイターとして道に進まれる方であれば、もちろん自分のスキルアップを優先して励んでいって欲しいのもあるのですが、それと同時にお金に関する知識や世間的な常識、相場というものを、早いうちに身につけておくべきだと思います。
特に、就職ではなく卒業後すぐに「フリーランス」を選択して仕事をされる方は、就職される方よりもより一層勉強すべきです。

なんでか?…という理由は言うまでもありませんが、お金に関する知識というのは、自分の人生をより豊かにするため、結婚などのライフステージに備えるため、趣味や娯楽に使うためのお金をより多く使用できるようにするために必須な知識です。

加えて、お金に関する悩みの大きさによって、将来に対する不安や心の持ちようの度合いも大きく変わってきます。
その不安を取り払うためにも、正しいお金の知識をつけていくことは本当に大事です。

手元にうん百万の蓄えがありながら日々過ごすのと、口座の残高が0円に近い金額のまま数ヶ月過ごすのとでは、気持ちの持ちようで天と地の差がありますよね。だれしもが前者の生き方を選択したいことと思われます。


じゃあ、「お金の知識」は主にどんな事について学べばいいのか?と言いますと、大ジャンルで分けるとしたら以下のような内容です。

・お金の貯め方、稼ぎ方
・自分の支出入を把握し、いかに支出を抑えて手元のお金を残しておけるか…という手段
・貯めたお金や稼いだお金を、自分が動くことなく増やしていく方法(いわゆる投資、ストック型収入など)
・貯めたお金や稼いだお金を守る方法(詐欺に引っ掛からないための知識、保険に加入し過ぎないようにする)
etc…

大前提、お金を得るためには仕事をしないといけませんが、お金を増やすためには”仕事で稼ぐ”だけでは限界があります。
それ以外の手段としては、「支出」をいかにして抑えるかでどれくらいのお金が貯まるかも異なりますし、その手持ちのお金自身にも働いてもらって「お金がお金を呼ぶ仕組み」を作り、本業以外で収入を作っていく事もできます。

イラストレーターや動画クリエイターにおいても、こういったお金の知識はとても大事になってきますので、この先余裕のある暮らしを送るためにも、お金に関する知識は早めにつけていきましょう!

筆者がお金の勉強をするに当たって超絶役に立った、なんなら今も役に立っている書籍を紹介して、お金の話は終わりにしたいと思います。
新社会人、お仕事頑張ってね...!

●筆者が実際に買って役に立ったお金の書籍

・改訂新版 節約・貯蓄・投資の前に 今さら聞けない お金の超基本
先ほど説明したような、お金をいかに稼ぐか、支出を抑えるか、増やすか…などといった「お金にまつわる」話をイラスト付きで超簡単に説明してくれている辞典みたいな書籍です。一家に一冊は持っておきたいですね。

・本当の自由を手に入れるお金の大学
関西弁を話すライオンが、お金にまつわるあれこれをかなり分かりやすく説明してくれている一冊です。
こちらもイラストで分かりやすく解説してくれているので、イラストで勉強するのが得意という方であれば、とっつきやすい書籍だと思います。



今月遊んだゲーム

今月遊んだゲームは「League of Legends」を主に遊びました。もうやばいです。ハマりまくっています。

なんでこんなにハマっているのかを自己分析してみましたけど、恐らく1試合ごとの時間が”休憩時間”に持ってこい(仕事の休憩時間)ということと、FPSのようにエイム技術はそこまで必要ではなく、自分の立ち回り用によって試合を動かすことができる…というのが個人的に魅力的なので、ここまでハマっているんだと思います。

今年1月から始めて3ヶ月ほど遊んでいますが、得意なレーンはJG、SUP、サブとしてTOPだということがわかってきました。
特にJGは遊んでいて楽しいですね。JGは敵との駆け引きを考えるのが面白く、どのタイミングでガンクをするか、オブジェクトを取るか取らないか、どのレーンを優先してプッシュしていけばいいのか…などといった事を考えるのが個人的に楽しいです。
負けた時はもちろん悔しいですが、上手くキャリーして勝てた時なんかはもう脳汁ドバドバです。

経験者の話を聞いていると、レーンの中ではJGが特に難しく、他のレーンと比べてJG選んでプレイされる方も少ないぐらいなんだそうです。
でも、自分の立ち回り方一つで試合を動かすことも可能ですので、チームに貢献できるようJGを極めていきたいと思っています。

来月は何か新しいゲームをプレイしてみようかな。


今月投稿されたMVの裏話

※投稿していた事に今月気づいたMVも紹介しています。
※制作で使用している各ソフト名
・動画編集:AfterEffects
・イラスト制作:CLIP STUDIO PAINT(メイン)、illustrator(主にロゴ制作時に使用)、Photoshop
・アニメーション:Live2D、AfterEffects、CLIP STUDIO PAINT
・3DCG:Blender

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のだ coverd by Mirea Sheltzs ・陽月るるふ・よしか⁂【歌ってみた】

こちらはMirea Sheltzsさん、陽月るるふさん、よしか⁂さんによる歌ってみた楽曲「のだ coverd by Mirea Sheltzs ・陽月るるふ・よしか⁂」になります。こちらのMV制作を担当しました。
イラストは栗かのこさんになります。
三方の歌唱が本当に素敵で、特にラスサビ部分は必聴ものです。

今回は歌ってみた元楽曲のMVをオマージュした構成に仕上げました。
制作いただいたイラストも、構図やポーズが同じ差分を用意していただきましたので、リリック、カメラワーク、エフェクトなども、可能な限りオマージュできるよう努めました。

今回のMVは主にリリックモーションがかなり目まぐるしく、見ていて爽快かつダイナミックに感じていることと思われますが、制作側からしてみればこのリリックモーションを構成するのが想像以上に大変でした。

特に各ソロパートのリリックについては、それぞれの歌詞がほぼ同じ動きをしていないため、フレーズごとにモーションを付け直す必要があります。
リリックの動きをコピペすることができませんので、そういった意味では作業コストが想像以上にかかっています。

しかも、かなり独特なモーションが多かったため、その動きを表現するために今の自分の持ちうるスキルをフル活用して制作しました。作業中の脳のCPUは常に100%だったと思います(笑)

裏を返せば、これほどまでに動きが多いリリックモーションを制作するのは早々に無い事だったので、自分のスキルの上限を突破するためにも誠心誠意込めて制作させていただきましたが、予想以上に良い出来になった実感していますし、おかけでまた一つ自分のスキルレベルが上がったような気持ちになりました。


晴る/cover.葉竜らぷる

こちらは葉竜らぷるさんの歌ってみた楽曲「晴る/cover.葉竜らぷる」になります。こちらのMV制作を担当しました。
イラストは黒杞よるのさんになります。
葉竜さんの晴れやかで明るい歌声がとても魅力的な、素敵な楽曲となっています。イラストもとても綺麗ですよね。

MVの構成は比較的シンプルなカメラワーク、エフェクトにしていて、リリックモーションもほぼ固定配置で表示しています。

サビ部分では画面全体に「花びら」を舞わせているのですが、花びら自体はイラストを流用させていただいています。
(人物、背景、花びらなどでレイヤー分けしていただき、これを活用しました。)

制作手順としては、イラストの花びらレイヤーを選択し、それぞれ「マスク」をつけて独立させ、これを利用しています。
該当レイヤー内には数十点ほどの花びらが描かれていて、花びら同士がくっついていない独立したもののみをチョイスし、マスクをかけました。

次に花びらの配置と量についてですが、サビの背景(最奥)は、「CC Particle World」を利用して大量生産、人物前の花びらに関しては花びらを5点ほどマスクして独立させたものに直接位置と回転キーフレームを付与、それぞれLOOPを打って動きをループ化して舞わせています。

制作の仕組みが分かると意外とサクサク設定できたりするので、ぜひお試しください!

花びらレイヤーをマスクし、位置&回転キーフレームを打っている時の作業風景。

『捨てられた街』/Yoshiko445 feat.初音ミク

こちらはYoshiko445様の楽曲「『捨てられた街』/Yoshiko445 feat.初音ミク」になります。こちらのイラスト、MV制作を担当しました。
メロディが印象的で素敵な楽曲となっています。

イラストの構成は歌詞中にあるフレーズからモチーフを連想し、それぞれを具現化させて描写しています。例えば、「目覚まし」や「信号機」などがそれですし、歌詞内の主人公は心身共に疲弊している状況が見て取れたので、人物が傷ついている様子を表現するために、体に「絆創膏」を貼ったりなどしています。

これに加えて、「野球」がコンセプトの一つになっている事、楽曲自体のテンポが速めということがありましたので、「疾走感」を出すために「白の流線」や「黄色の斜め線」といたグラフィックデザイン要素も入れています。
その結果、イラスト全体が疾走感を結構感じる構成となりました。

そういえば、曲中に時節「ピロピロ音(冒頭すぐのタイトルロゴ表示シーン)」が流れるのですが、今思うと「野球の試合中にたまに流れる『ピロピロ音』」を個人的に想起していました。
野球について全然詳しくなく、試合自体もほとんど見ていないのですが、昔アメリカのメジャーの試合中に、たまに「ピロピロ音」を利用したジングル?みたいなものを聞いた覚えがあるので、それがリファレンスだったのかな?なんて思ってみたり…。
(これはあくまでも個人的な印象なので、それを意識されていないかもしれませんが…)


温かさ / 可不

こちらはにんまるさんの楽曲「温かさ / 可不」になります。こちらのMV制作を担当しました。イラストはemuo-さんになります
ゆったりとした曲調でチルさを感じる、素敵な楽曲となっております。

全編通してゆったりとしたチルい楽曲ですので、イラストについてはほぼ全体表示&カメラワークを無しにし、リリックについても激し過ぎず添える程度の演出をつけてみました。
結果、曲調に合った良い雰囲気のMVができあがったんじゃないかなと実感しています。

間奏1の「タバコの煙アニメーション」についてですが、こちらは初見で拝聴してからすぐに「間奏の盛り上がる部分にこの演出は合いそうだな~」と考え、手書きで制作することにしました。(クリスタを利用しました)
ブラシは鉛筆に近しい、アナログ感を感じるものをチョイスしています。

間奏部分から音?楽器?(素人ですみません…)の数が増えて盛り上がる部分があるのですが、個人的にはここが一番のお気に入りです。
みなさんもぜひ拝聴してみてください!


【人生リセットボタン】Covered by Muraki

こちらはムラキさんの歌ってみた楽曲「【人生リセットボタン】Covered by Muraki」になります。こちらのイラスト、MV制作を担当しました。
迫力あるかっこいい歌声がとても素敵な歌ってみたとなっております。

構成に関しては、本家MVの雰囲気や世界観をリスペクトしつつ、カメラワークなどのイージーイーズについては現代の映像技術に合わせて滑らかなものにしています。(本家MVは恐らくイージーイーズ無しで構成)

また、今回の人物アニメーションはLive2Dではなく、AEのパペットツールで制作を行いました。
Live2Dを使用するほど細かくアニメーションを付ける予定ではなく、パペットツールでも十分表現できるものでしたので、作業コスト面から考えてこちらの方法を選んでいます。

ちなみに、人物アニメーション部分については、
①描いたイラストをPSDで出力
②これをAEに取り込み、
③パペットツールで髪や腕などアニメーション付け
④人物全体を背景透過でMOV出力した後、これをMV内に組み込む
…といった、なかなか作業数が多いやり方で行っています。

なぜかというと、「PSD+パペットツール」をMOVで出力せずにそのままメインのコンポジションに設置した場合、かなりのデータ容量となり、プレビュー再生とエンコード時間がとても遅くなるためです。
そのため、今回のようなパターンのMVを制作する場合、筆者は「パペットツールやエフェクト量が多いかつ背景透過が必要なアニメーション」については、一度MOVで出力を行ってからメインのコンポジションに配置しています。

これは使用しているPCスペックやイラストのキャンパスサイズによって異なりますが、筆者が使用しているPCは少々古いかつ購入時は映像制作を目的としないスペックのPCでしたので、このようなやり方を取った次第です。

映像制作を始める2年前ぐらいにメモリのみ増設作業をしましたが、それ以外は購入時のままなので、そろそろマジでPCの買い替えを検討したいところですね。

次はクリエイター向けのハイスペックなパソコンを購入する予定です。購入出来たら、前々から密かに夢見ていた「がっつりとした3D系MV制作」にも挑戦していきたいと思います。


翠雨

こちらは彗 ~sui~さんの楽曲「翠雨」になります。こちらのMV制作を担当しました。撮影は彗 ~sui~さんになります。
しっとりと落ち着くメロディがとても素敵な楽曲となっております。

今回は実写映像をメインとし、オーディオスペクトラムやリリックを付与したMVとなっております。個人でMVを制作される場合、こういったタイプのMVは現代においてそうそう見ませんので、初見だとかなりインパクトのある内容かと思われます。

映像については彗 ~sui~さんが撮影、そのデータを私が受け取り、映像の微調整やリリックを付与しました。

オーディオスペクトラムについてはAEのエフェクトを利用しています。
音の重低音に比例して線の長さが変わるような設定をしているのですが、連動させる際に線の長さがあまりかけ離れて不細工なオブジェクトにならないよう、ところどころかなり微調整を行いました。

結果、本楽曲と映像に合った、あまり目立たないけれどもオシャレさを感じるようなオーディオスペクトラムになったんじゃないかなと思います。


マトリョシカ/鈴華ゆう子(cover)

こちらは鈴華ゆう子さんのカバー楽曲「マトリョシカ/鈴華ゆう子(cover)」になります。こちらのイラスト、MV制作を担当しました。
全編通してパワフルでかっこよく、時節可愛らしさも感じる素敵な楽曲となっております。

こちらに関しても本家MVの雰囲気をオマージュしつつ、鈴華さんをモデルとした人物、ファッション、和風なテクスチャをアレンジとして取りいれたMVとなっています。

背景の色合いも本家と少し異なるものにしていて、こちらは「赤みがかった黄色」を選択して付与しています。
(本MVのカラーコードは「#EEA113」、本家MVは「#FFD300」です。本家は原色に近い黄色ですね。)

理由としては、鈴華さんの印象は「和風(もちろん)」が挙げられますが、この和風っぽさをさらに前面に出したいがために細かいところではありますが、背景の色に少し赤が混ざった黄色をチョイスしています。

プラス、「和柄」のテクスチャを3種類ぐらい取り入れ、より一層鈴華さんらしさを引き出せるような表現を目指してみました。

ちなみに、和柄はillustratorで制作、これをスウォッチでパターン化しています。実は、3年前にストックサイト投稿用としてたくさんの和柄を制作してきた経験がありますので、過去のデータを引っ張ってきて本MVに使用しています。
このおかげで、作業時間がかなり短縮させることができました。

ありがとう、3年前の自分。


【初音ミク】青い君【オリジナル】

こちらはblancheさんの楽曲「青い君/初音ミク」になります。こちらのイラスト、MV制作を担当しました。
切ない恋を描いた、少し寂し気な楽曲となっております。

こちらの楽曲は「切ない恋」について描写された楽曲であり、歌詞内では元恋人への未練が時節感じられました。
そのため、MVに時間軸を持たせ、「過去」と「現在軸」を組み合わせて制作しています。

この時間軸をより見せていくため、「過去」については鮮やかな着色で、「現在軸」については薄いブラウンをベースにした色合いをコンセプトとして構図を考えています(トーン暗め)。
上の動画のサムネイル画像は後者の「現在軸(においての心情)」を表現したシーンです。

一番最後は主人公が前を向いて歩きだす描写がありましたので、この部分のみは”未来”を感じられるように背景を「白一色」で着色しました。

こういった時間軸を考えて制作したため、MV全体がストーリー性のある、まとまりのある構成になったんじゃないかなと思っています。


まとめ

いかがだったでしょうか?
今月は8件のMVがお披露目されることとなりました。

今年は暖冬いうこともあり、例年と比べると寒さがそんなに厳しくなかったシーズンとなりましたが、冬が終わって春が来るというウキウキ気分は変わりませんね!
来月もたくさんMVを制作していきたいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました!

それでは!


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現時点での対応可否のスケジュールについては「Xのプロフィール欄」に記述していますので、こちらをご参考ください。

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