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占い 〜2021年版

 2020年ももう8月となり、残すところ4ヶ月ですね。

 さて、早いもので、一部の雑誌やコンテンツでは2021年の運勢などを掲載し始めていますが、皆さんは占い、信じますか?
 女性は特に占いが好きな人が多いかとは思いますが、占いには十二星座占いや血液型占いなど、基本的には人を何種類かのカテゴリーに分割して、カテゴリーごとに共通する特徴を挙げて納得させた上で、未来についての記述に関しても信頼性を上げていくという手法をとることが多いように思います。

 一般的に人は、ある程度の共通した部分とそうでない個性的な部分のどちらも持ち合わせていると考えられます。共通した部分を見つけるためには、統計学的なマスアプローチが有効です。例えばゲッターズ飯田さんという占い師(彼を占い師と呼ぶのにはいささか疑問もありますが)は、見習い期間中にとにかくたくさんの人に会い、話を聞かせてもらったという経験があって、今の五星三心占いというカテゴライズ、体系を作ったのだそうです。つまり、ゲッターズ飯田さんは、自分でサンプル収集し、統計学的に分析したということですね。

 このようにある程度の共通点によってグループ分けされたとして、それで満足しないのがまた人間のややこしいところ。例えば私は牡羊座で、だいたい牡羊座は「開拓者で熱いリーダー、カリスマ性を持つ。また何かをコレクトするのが好きなコレクターで・・・」と書かれていて、「うん、私コレクターだわ。グッズとかすぐ集めちゃうわ」とふむふむ納得はするものの、生来の「開拓者」である血が騒ぎ、「人と一緒じゃなくて、自分が何か第一人者になりたいと思っているんだから、他の牡羊座と一緒じゃ困るんじゃないの。そんな私に必要なアドバイスを頂戴よ」と思ったりし始めるわけです。

 そこで必要になるのは、ミクロの視点です。個性や個人差に注目し、マスの視点で推測した予想が外れた理由をミクロの視点の差異に注目して見つけるという、いわばマスとミクロは車の両輪のような視点であると言えるでしょう。

 よくマクロ経済とミクロ経済という言葉が経済学の分野でありますが、消費者の行動を分析し、何がヒット商品として利益を生むのかを考えるには、こうしたマクロ(マス)とミクロの両方の視点がないと消費者の行動、心理はわからないと言われています。

 というわけで、占いに興味がないという人へ。その占い師はどのような視点で人を分類しているのか、何の共通点をすくい上げて、何をミクロ的な視点で個人のあなたに寄り添う言葉を書いているのか。占い師ではなく人間の行動分析学に携わる人としての見方として、2021年をどのように語っているのか。そういった読み方で占いを見てみるのも面白いですよ。

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