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専門性をもっと高めたい vs 専門性なんか丸めて捨てたい #かげはらのめも

……の両方があって、たぶん、どちらも自分のなかでは嘘ではない。

2冊の単著を出して、ありがたいことに雑誌などの執筆のお声もかかって、専門性で勝負できてうらやましいと言われることもある。けれどわたしの能力は音楽学者や演奏家のそれではないと自覚はしており、ゆえにそもそも専門性なんか持っちゃいないんじゃないかという気もしており、逆にいうとテーマが音楽じゃなくても同レベルのものは書けるんじゃないかなあ、というのが最近感じるところ。もちろん大前提としては「すごく好きで、掘る覚悟さえあれば」。

結局、ワイドショーのなんでもコメンテーターみたいなことはできないし、1記事でズバッと読み手を撃ち抜くのもあまり得意ではない(気がする。鍛えればもっと腕も上がるのかもしれないけれど)。マラソンみたいに黙々と本を書くのがいちばん好きだし、いまのところの生活スタイルにもいちばん合っている。人生であと単行本を何冊書けるだろう。というか、書かせてもらえるだろう。というか、単行本という形態はいつまで残り続けるだろう。キャリアがひよっこすぎて(なんせ初単著からようやく2年だ)、出版の世界が抱えている問題がまだ我が事として認識できていない感はある。

ところでこんな感じで備忘録をはじめようとしている。毎日書くのはぜったい無理だから日記とは呼ばない。noteはソーシャル要素もあるけど、Twitterに比べると拡声器でしゃべってるような緊張感はずっと少ないので、小声レベルのことをメモしておくのに向いているかなと。今後の企画の進捗などもこそっと書くかもしれない。