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入院手続きと入院初日。前あきパジャマとお隣のおばあちゃん。

あっという間に訪れる入院初日

 診察を受けた日に、「入院に関する書類等を窓口でもらってから帰って下さい」と言われて、書類を受け取りに窓口へ。  まわりにいる方もこれから入院される方なのか、もう終わった方なのか。
入院書類に関する説明を受けて、「では●日●時に来てください」と伝えられる。思ったよりもあっさり終わった。

 まぁ、この説明の前に手術に関する説明は受けたし、入院についてのみだから当たり前と言えば当たり前なのだが、拍子抜けした。

入院に向けて要るものなど準備。
 入院のしおりにある持ちものセットをみながら準備をするなかで改めて気づいたのがパジャマ。前あきのパジャマがいるらしい。寝るときにいわゆるパジャマを着ていたのは中学生くらいまでではないだろうか。

 悩んだ末に、温かめのシャツを病院着にすることにした。あとは脱ぎ着をしやすい柔らかい素材のパンツで。着脱しやすいかかとのある室内履きとあったが、適当なものがなかったので、フラットで楽なシューズの汚れを念入りに落として室内履きにした。

 入院期間は一応1週間だからそんなに持っていくものも多くない。  入院中に時間ができた時用に色鉛筆と画用紙を買った。あとは本を2〜3冊。見たかった映画をダウンロード。

 入院に向けて何とか仕事の調整を終わり、あっと言う前に入院前夜。入院前に終わらせなければいけないもの、退院後でもなんとかなる(してもらった)ものに大方を整理、どうしても不在期間中に発生してしまうもののみ同僚に依頼した。    本当は、手術後2日目くらいからは仕事ができるかもしれないとも思っていたのだが、やめておいた。結果的には、入院中に仕事をするということはしなくてよかった。

入院初日、カーテンの内側に入る

  入院日、バックパックと手さげ袋に必要なものを入れて家を出た。入院する実感も、手術をする実感もわかない。

  指定された受付を通り、病棟へ案内される。病棟は驚くほど綺麗で、ホテルのフロアみたいだった。

  私が入ったのは泌尿器科のフロア。ぱっと見男性が多い。科ごとにフロアが分かれているのは少し安心した。

 病気になって改めて感じるのは、同じ病気であっても、やはり人によって状況は様々で一様にひとくくりになるものではないということ。勿論、病院のオペレーション上の理由が大きいだろうが、患者的にも幾分楽だった。

 「●●さんのお部屋はここ、ベッドはこちらです」と案内を受けて、カーテンの中に入る。 なんだか、b&bのベッドとか3等船室のベッドに通された気分。それらと違うのは、そこから遊びに出るということが無いことだろうか。

 部屋に他に人は居なかった。なんとなく、まだベッドに腰掛けたくなかったので、椅子に座って(窓側のベッドだったのがラッキーだった)、本を読み、院内案内を待った。

   しばらくすると、となりのベッドに入る方がいらした。北のほうの訛りのある、おばあちゃんの声。実は、このお隣のおばあちゃんのお陰で退院のその日まで楽しい日を過ごすことができた。

  カーテンの内側に閉じ込められるようで、なんとなく最初は半分くらい開けて過ごしていたが、色々検査や処置などが入るので、少しずつ閉めるようにはなった。とにかく、この薄いカーテンの内側が、1週間私の住処。

  母が病院の様子見に訪れてくれた。誰かが訪れてくれるだけで、心はぱっと明るくなるものだ。

 お隣のおばあちゃんにもご挨拶、お話ししたら茨城の方だった。 イントネーションが凄くいい。ほんとにいい。なごむ。 果物を育てているそう。地元のお医者さんでは中々納得いく、診断をしてもらえなくて、こちらに来たら病気がわかったらしい。
 なんでこんなことになったのか、という思いはあるが治るうちに見つかってよかった、とお互いに話す。

夜9時からお水も飲まない。夕飯は意外と普通の味で驚いた。

手術前夜、緊張するようなしないような。

 

手術当日へ。  

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