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ある健康診断の日、健康診断後に呼び出される。(はじまり)

2017年健康診断の日

 10月に受けるはずだった健康診断を、仕事の関係で受けられず11月の半ばになってようやく受けることになった。いつもの診療所が空いておらず別のところで受けることにしたので、少し迷った。
 書類記入。1年経っても子どもを授かる事が出来なかったので8月頃に不妊に関する診察を受けたところ、血液中の甲状腺ホルモンの量が少ない橋本病であることが分かっており、毎日チラージンを服用していたのでそのことを書類に書いた。そのためか、いつもとはちがう順番で事前に面談が入った。

 健康診断は、3年くらい前に子宮筋腫のようなものがあるから経過観察といわれていたのと、乳腺、など毎年婦人科系のことで注意が書かれるくらいのもの。 毎年乳房に何か起こっていないかは気になってしまう。今年は特に。

 マンモグラフィーは、右側の方を執拗に見られる。黒い空洞のようなものが右側の方が大きい。検査師の方が画像を撮っていく。この瞬間はいつも緊張する。 右側を見る時間が長かったので心配になり待ち合い室で「マンモグラフィー 黒 空洞」みたいな検索単語を入れて調べたりしていた。
 どうやら、黒い空洞のようなものは病気ではなく脂肪やのう胞であるということを読みすぐの大事ではないと一旦安心する。安心するが、やはり頭からは離れない。

 まさか、全くちがう箇所について全検査終了後にに呼ばれることになろうとは。

検査終了後、医師と面談をするよう指示を受ける

 黒い影のことが頭からは離れないままに全ての検査が完了する。
受付に行くと、医師との面談指示が出ているので、カードを付けて待ち合い室で待つように という指示を受ける。先ほどの黒い影が頭にちらつく。やはり何かあったのか。

 そう思いながら医師の前に座ると、話が始まる。

「腹部エコーの時下腹部をぐりぐりみられなかった?」
「そうだったと思います。」
「膀胱でちょっと気になるものが見つかったようです。不安に思う必要はありません。少しでも気になるものがあると、こうして報告がくるようになっているんですよ」
「今日のエコー写真と健康診断の結果を渡しておきますから、出来るだけはやく病院に行ってくださいね」

 腹部エコーのとき、確かに膀胱のあたりをぐりぐりと見られた。そして確かに突起のようなものが写って、そこの写真を収めていた。壁からの距離とか、その突起自体の大きさとか測ってた。黒い影の方じゃなかったのか・・・。

 まぁ、急に不安になることもなし、と言い聞かせて平常心で退出した。

 平常心だったとおもう。健康診断についていた昼食にもすっかりご馳走になったぐらいだ。

 多分この時は、そこまで心配もせず、ただ行きつけの病院うちの泌尿器科を予約したくらいでおわったように思う。

 

はじまりの次、に続く。

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