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バージェス動物群の好感度動物ランキングTop10

バージェス動物群とは

カンブリア紀は、カンブリア爆発という、急に無脊椎動物が爆発的に進化し多様化する現象のあった時代です。
そのような動物の化石がたくさん発掘された場所が、カナダのバージェス頁岩であり、そこで発見された動物群をバージェス動物群といいます。
ちなみに、特に保存状態の良い化石を産する土地はラーゲルシュテッテンといいます。(なんかカッコよくて言いたくなることば)

この時に爆発的に増えた動物たちですが、カンブリア紀の末に大量絶滅が起こり、当時生息していたすべての生物種の85%が絶滅したと言われています。
カンブリア紀に生きていた生物は不思議な形のものが多く、現代にほぼその子孫を残していないという貴重な生物なのです。

そんなバージェス動物群の”カンブリアンモンスター”、私の好感度ランキングを発表します。

第10位 オドントグリフス

”歯の生えた謎”という意味を持つ名前の生物、オドントグリフスです。
体は平たく薄く、ほぼ靴の中敷きです。
使わないときはくるくると丸めて立てかけておく感じが良いですね。

草履の様な長楕円形で扁平な体には多数の体節があり、先端の頭部の下面中央に口があり、その周囲に触手が馬蹄形に配置していると見なされた。この触手には中心に歯状の支えがあったと見られ、これが学名の由来となった。

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第9位 オダライア

オダライアは、チューブ状の背甲と飛行機のような尾をもっている生物です。甲羅を外套のようにまとっていて、まるで紳士のような姿をしていますね。

背甲は体長の半分を超えるほど長大な円筒状で、両縁が向き合うほど体の腹面まで包んでいる。全体的に二枚貝状で左右に分かれ、背面の正中線が蝶番のように関節となり、末端がやや三角形に尖る。

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第8位 ウィワクシア

ウィワクシアは、パイナップルを半分に切って、アロエの葉をぶっ刺したような見た目の動物です。
こういうラジコンがあったら操作して猫にちょっかいをかけたいなと思わせる姿なところが良いですね。

背面は多数の鱗状の骨片で全面が覆われている。また、体の背面に中央を挟んで左右1列に生える10本前後の鋭い棘(とげ)があり、これで身を守っていたと考えられる。その効果には諸説があり、化石の中には鋭い棘が不自然に折られているものがあるため、捕食者からの攻撃もあったと考えられる。

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第7位 ディノミスクス

ディノミスクスはチューリップのような形の動物です。
“恐ろしい種子”という意味の名前です。
海底の岩などに固着していた動物で、お花のようにかわいらしい感じが良いですね。カンブリア紀にも生け花はあったんだなあって。

本体部は円錐形で、上面は平らな円形をなし、その周囲に花びらのような多少幅広い触手と思われる構造が一列に並んでいる。この触手の列の内側に口と肛門が間隔を置いて並んでいて、その間には排出器らしい構造が開口していた。内部では消化管がUの字になり、筋肉でつり下げられていたらしい。

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第6位 レアンコイリア

横に広い体と糸のような大付属肢をもつ動物です。
頭部からは1対の大付属肢が伸びていて、大付属肢の先端は3本のむち状になっています。
ながーい触手が出ている感じがミジンコみがあって良いですね。

第5位 マーレラ(マルレア)

頭についている突起の形が特徴的で、ぬいぐるみにもなっている人気の動物です。頭には2対の触角を持ち、4本の大きな角は後方に伸ばしています。
ゲームに登場するモンスター感が一番あるなと思うフォルムで良いですね。

第4位 アノマロカリス

カンブリア紀の古生物としてデカくて有名で人気のある動物です。
名前は”奇妙なエビ”という意味。
フォルムも、モンスターみもありつつ可愛さも兼ね備えていますね。

20世紀後期をはじめとして、本属は体長最大1 m以上があるとされ、1990年代では最大2 mとの説も出していて、長らく「カンブリア紀最大の動物」として語られてきたが、2010年代後期以降では否定的である。

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第3位 ハルキゲニア

有爪動物門 (カギムシ)。カンブリア紀のアイドルで、突起だらけでヘンテコな姿をしたところがとても高い人気を誇る動物です。
“幻覚から生まれたもの”という意味の名前です。
当初は上下逆に復元されていました。正直どっちが上でも良いかも知れません。

ハルキゲニアは復元像が複数回に劇的な更新をなされ、上下・前後とも逆さまに誤解釈されたことで有名な古生物である。20世紀前期では多毛類の環形動物、1970年代では奇妙な未詳化石と見なされ、葉足動物だと判明した1990年代以降でも、いくつかの特徴を更新され続けていた。

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第2位 オパビニア

オパビニアは、頭の上につ5つの目を持ち、ハサミつきの吻を持つという奇妙な姿で話題となった動物です。
バージェス動物群の中で最初に,既知のどの動物門にも属さないことが明らかになった動物です。
現代ではまずお目にかかれないような姿が、ワクワク感をくすぐりますね。

かつてはその独特な姿により、バージェス動物群の中で現存する動物の分類群には収まりきらない「プロブレマティカ」(未詳化石)と疑問視され、「奇妙奇天烈動物」(weird wonders)の代表例として語られてきた有名な一生物である。

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第1位 シドネユイア(シドネイア)

幅広くて扁平な体を持つ節足動物です。
とにかくこのひらぺったい姿が愛らしいので私のなかで第1位の動物です。
シドネユイア型のルンバかお弁当箱があったらぜひ欲しいなと思いますよね。

学名「Sidneyia」はチャールズ・ウォルコットの二番目の息子、シドニーにちなむもので、これは最初の発見者が彼であったことによる。模式種(タイプ種)の種小名「inexpectans」は彼が発見したときに「少しびっくりした」ことによるとのこと。

ふしぎでわくわくカンブリアンモンスター

本当にこんな動物が実在したの?!と疑うようなヘンテコな姿をした動物たちがたくさんいた時代、それがカンブリア紀です。
それぞれに個性的なフォルムを持っているので、ぜひともみなさまの推しのカンブリアンモンスターを見つけていただければと思います。


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