はじめに
見島・・・みしま
山口県萩市に属する島。山口県の最北端に位置し、萩市沖北北西約45キロメートルの日本海上にある。萩港からはフェリーで約90分、現在も約700人が暮らしている。(2021年3月末)
日本海にポツリと浮かぶこの小さな島には、古くからの歴史や逸話がある。インターネットが発達した現代においてはウィキペディア等のインターネット上でも記録を読むことが出来るが、全てではない。そのほか、現在見島についての記録で残っているものの多くは、県内外の資料館や大学で保存されているが、見島に残っている資料は手書きで記されたものが多く、保存状態も良いとは言えないものが多く見られる。全国の例に漏れず年々と住民の数も減り、過疎化が進むこの島の歴史は、いつか途絶えてしまうかもしれない。それと共に、先人達が記してきた記録も失われるかもしれない。そう思った私は、見島に残された記録をデジタル化して保存し後生に残そうと、この活動を始めた。
参考とした資料は、住民のひとりであった福永邦昭という人物が書いたものを主としている。残念ながらご本人は亡くなられたそうで直接お会いすることは出来なかったが、見島支所にはその手記が保管されている。福永氏が紡いできた記録や、先人達が残してきた記録を僭越ながら私も繋いでいきたい。なお、快く資料提供をいただいた見島支所の天賀氏にも感謝の意を表し、この場を借りてお礼を申し上げる。
なお、このような情勢のため、現在は見島に入ることを控えている。見島に保管されている資料は持出厳禁のため、現時点での提供資料は限られたものになってしまうが、支所の方と相談し、まずは「見島公民館だより」のバックナンバーの記事を引用し発信することになった。その記録と私の記憶の断片を書き記し、のちに見島へ向かうことが出来るようになったら、現地での調査を開始し纏めることにする。
2021年5月27日
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