親の命の最後を決める②
前回の大腿骨骨折から2週間も経たない頃、施設から電話が来た。お昼から様子がおかしいと言う。朝はゼリー状ものを口にしていたのに、お昼は全く口にしない。食堂には来たが、食べものを口にしないまま自部屋へ戻ったらしい。職員が交代で様子を見に行ったが布団に包まっているそうで、何を聞いても「大丈夫だから」しか言わない。そして、父が一番心を許している職員が外回りから戻り、見に行くと「痛い、痛い」と訴え、何処が痛いのかを聞くと肩が痛いと答えたそうだ。痛い方の肩を見るとかなり腫れていて、熱も