書評:有機人名反応
読んだ本
日本化学会 編、小倉克之 著、有機人名反応、初版第6刷、朝倉書店、2000年、204頁、(化学者のための基礎講座、9)
分野
対象
評価
難易度:易 ★★☆☆☆ 難
文体:易 ★★☆☆☆ 難
内容:悪 ★☆☆☆☆ 良
総合評価:★☆☆☆☆
いらない
内容紹介
発見者・発明者の名前がすでについているものに限ることなく,有機合成を考える上で基礎となる反応および実際に有機合成を行う場合に役立つ反応約250種について,その反応機構,実際例などを解説。(引用:化学者のための基礎講座 有機人名反応 |朝倉書店 (asakura.co.jp))
感想
当書は非常にコンパクトなサイズでありながら約250種と非常に豊富な数の合成法を載せている。その分、一つ一つの反応の説明はほぼないに等しく、あくまでこのような反応があるのだな、という程度の認識のためなら使えなくはない。コンパクトで持ち運びの良さはあるのだが、はっきりいってChem-Stationが台頭してきたためこの本の価値はないに等しい。Chem-Stationの普及によって、スマホ1つで人名反応を詳しく調べられる時代になった今、Chem-Stationよりも情報量の少なく、なおかつ情報がアップデートされることはない当書に何の価値があるのだろうか。人名反応の書籍も、Kurti, Laszlo,Czako, Barbara 著『人名反応に学ぶ有機合成戦略』などの名著が存在しているため、わざわざこの本を買う必要性はない。
購入
ゴミ捨て場で拾ったもの(本当)。中古も100円程度で買えるが、買う必要はない。
参考サイト
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