「文化的マルクス主義」をご存じか?

筆者が日頃から共産主義に関して警告を発している。
共産主義者たちの目的は、共産主義を実現することで独裁体制を築き上げることである。
彼らは明確に自分たちが「共産主義者です」とは名乗ってくれない。
泥棒が「私は泥棒です。今から窃盗をします。」とは公言してくれないのと同じで、泥棒に物を盗まれないようにするには、盗まれるかもしれないという可能性を考え、盗まれないように対策するしかないのである。
加えて、「誰が泥棒か」が特定できれば、泥棒の行動により注意を払うことが出来るのである。

共産主義というのは、19世紀にカール・マルクスという人物が提唱した大変欠陥のある経済学理論がもとになっており、マルクス主義的経済理論とか、マルクス経済と言われ、別名を共産主義という。
これは一言で言えば、「一般人である労働者階級が皆等しく平等に豊かになろう」というスローガンのもとに、経済的な平等社会を目指すものをいう。
だが、その実態は、独裁者のもとに、一般人は全て奴隷となり、所有権という自由に物を所有して利用したり処分する権利を持たない奴隷となることを意味する。

歴史的には共産主義が導入されたソビエト連邦や中華人民共和国などの国々では、国民は等しく奴隷とされ、独裁者たる為政者に反抗できないようにされるため、ありとあらゆる弾圧が行われることとなった。

この、大変欠陥のあるマルクス経済学は、反面教師として習うことはあっても、「これが正しい経済学だ」とか、「これは素晴らしい経済学だ」という評価を受けることはなくなった。
しかし、このマルクス経済学は文化的マルクス主義となって、われわれを奴隷支配しようとして生まれ変わっている。
それこそが、筆者が日々警告する共産主義の正体である。

カール・マルクスの「共産主義宣言」を読めばわかるのだが、マルクス共産主義では、共産主義という制度を導入して独裁者の地位を獲得するため、共産主義者は最終的には暴力的革命を行うことも辞さない覚悟で、既存の社会制度を破壊することを目的としている。
正に、「既存の社会制度や伝統的文化を破壊し、共産主義が新しい社会制度、新しい文化として社会を乗っ取ること」が共産主義である。

文化的マルクス主義は男女平等、性的マイノリティ、気候変動、パンデミック対策、などの看板を掲げてわれわれの既存の社会制度や伝統文化を破壊しようとしているのである。

男女平等は大事だ。
地球環境を守ることも大事だ。
だが、そういったきれいごとを建前にして、実際には男性社会や女性社会を破壊しようとしたり、地球環境を逆に破壊するような制度を構築しようとされていないか、われわれは常に目を光らせなければならないのだ。


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