漫画から学ぶ:北斗の拳の世界は正に現代社会そのものである

漫画『北斗の拳』をご存じだろうか。
「199X年、世界は核の炎に包まれた」で始まる、あの作品である。
核戦争により人類は絶滅の危機に瀕する状態となり、力や暴力が全てを支配する世界となってしまった。
世の中の秩序はなくなり、警察権力などによる秩序の維持はなくなり、世界中でヤクザのような暴力集団が世界を支配するようになった姿が描かれる。

同作品はテレビアニメにもなっており、アニメの序盤の話は秩序のなくなった世界で暴力によって人々の自由は奪われ、生命や財産は簡単に奪われる姿が描かれる。
アニメの各回には題名がついており、如何に無秩序な世界で悪党が跋扈しているかを表す題がつけられている。
例えば、第10話の題名は「・・・死すべき奴らが多すぎる」というタイトルになっている。
だが、死すべき奴らが多すぎるのは現在のわれわれが住む地球上そのものではないだろうか。

同作品では、水さえも貴重な世界が舞台となる。
水はない、食料はない、それらは力のある者たちが暴力によって奪い取り、力のない者は泣き寝入りをし、奪い取られ、殺されるという、地獄絵図のような世界が描かれている。
そのような設定のため、筆者は幼少の頃、何度も我慢して読み続けようとしたことがあるのだが、あまりにも残酷な世界設定のため、全巻を読むことが出来なかった。

『北斗の拳』の世界では、悪党はわかりやすく悪党として振舞う。
貴重な食料や水という資源を奪うために、わかりやすく暴力を駆使して弱い者から奪う。
このような世界では、誰が悪党なのかが非常にわかりやすい。

だが、われわれが今、生きているこの世界はどうだろうか。
挙げればキリがないほど、悪党がゴロゴロと跋扈しているが、悪党は悪党であるにもかかわらず、善人面して堂々と日の元を歩いている。

多くの医療関係者や製薬会社の関係者は、これほどまでに新型コロナワクチンによる被害者が増え、多くの死者や重篤患者を出しながら、未だに強烈に半強制的接種を続けている。
「ロシアがウクライナを侵攻した!ウクライナを助けよう」とか言いながら、マフィア国家ウクライナに対する戦争支援が堂々と行われている。
「SDGsで持続可能な社会をつくろう!」と言いながら、実際には中身は弱者や貧困国からの搾取であるにもかかわらず、偽善的な行為に満足をして、弱者からの搾取を続け、地球環境を破壊し続けている。

漫画『北斗の拳』のように、悪党が悪党の姿かたちをしていれば、まだ多くの人たちが気付いて抵抗をしているだろう。
だが、現実には悪党どもは正体を隠しているのだ。
そして、悪党どもは北斗の拳と同様に、われわれを飼殺しており、じわじわとわれわれから自由を奪おうとしているのである。

それを漫画『北斗の拳』は教えてくれているように感じるのである。


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