ゲームから学ぶ③:ドラゴンクエスト2の「勇者たちよ、騙されてはなりません。それは悪魔神官が作り出したまやかしです。」という精霊の警告は現代社会に関する警告であった

ゲームは単なる子供の遊びでしかないと思う人もいる。
しかし筆者はゲームから学ぶことも多いように思う。
小難しい専門書を読むよりも、政治的・社会的なことをゲームが教えてくれることもあることがある。
筆者は幼少の頃よりゲームが好きで、ドラゴンクエストやファイナルファンタジーといったゲームでよく遊んだ。
これらのゲームの大まかなパターンは似ていて、「世界征服をたくらむ大魔王が現れて世界が闇に包まれる。その大魔王の野望に立ち向かう勇者を主人公として、プレイヤーは世界を救う旅に出る。」というものだ。
ドラゴンクエストもシリーズ化しており、現在も多くのファンがいる。
筆者は全てのシリーズをしたわけではないが、最新のドラゴンクエスト11については現代社会の闇をそのままゲームに反映されており、このゲームを遊んだ子供たちは大人になって世の中が如何にドラゴンクエスト11と同じように腐っているかを身をもって学んでくれるだろうと思ったのだ。

そんなドラゴンクエストシリーズの中でも、当時の小学生にひときわ強烈な試練を与えると共に、世の中の現実を体験をさせてくれるのはシリーズの2つめの作品であるドラゴンクエスト2であるように思う。

ドラゴンクエスト2といえば、前作から本作までの開発期間の短さからゲームバランスの調整がなされないままに販売されてしまったことから、物凄くクリアするのが難しいので有名だ。
だが、このドラゴンクエスト2で驚くべき中身は、ドラゴンクエスト2で主人公たちに立ちはだかるラスボスたる大神官ハーゴンという存在が世界の支配者たちの思考パターンと酷似しているのだ。

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