時の大臣が「所管外です」といって説明責任から逃げるのは官僚が用意した王道の逃げ方であり、河野太郎に限った話ではない

日本の国会の答弁を見たことがあるだろうか。
ニュースなどによって一部の答弁を切り抜かれたものではなく、20分や30分の答弁の全体を通してのやり取りを見たことがあるだろうか。

日本の国会の答弁はほぼ全て、議論が行われない。
本来の会議では何かを決めるために様々な意見をぶつけることで、より良い結論を導くという目的の下で行われる。
しかし、日本の国会での答弁では、既に決まっていることに対して質問や問題点を指摘されるが、質問を受けた側である政権与党の閣僚メンバーや省庁が適当な受け答えを行って審議したことにして、答弁の意味なく決まったことがそのまま国会を通されていく。

まるで反対派であるかのような立場で質問をしたり、問題点を指摘する政治家の多くは、多数決の段階では態度を一変して賛成側に回ることも少なくない。

自民党が与党から野党に変わり、その後に再び自民党が与党に戻った時も、野党が与党を批判するだけ批判して、多数決の段階ではほとんど全会一致に近い状態で法案が通されていった。

現在は自民党の岸田文雄政権によって、物凄い勢いで売国政策が続けられているが、閣僚メンバーである大臣たちはまるで売国合戦をしているかのように、「俺が一番売国するんだ!」という競争をしているかのように売国政策を進めている。

そんな中で河野太郎が連日、ワクチン担当大臣やデジタル担当大臣として進めている様々な政策に対しての批判が相次いでいるにも関わらず、その多くの批判を「(私は)所管外です(のでお答えできません)」と言って説明責任を逃れている。


河野太郎が野党のときには当然に「所管外と言って逃げるな!」と批判しているが、これは出来レースなのである。
事実、河野太郎は自身が野党で批判する立場にあるときには雄弁に非難するが、大臣になった途端に「所管外でございます」と逃げるのはお家芸だ。
そもそも、河野太郎ほど不誠実な政治家はおらず、「大臣が『所管外』といって言い逃れするのは出来レースだろ、とっとと黙れ」という態度を常に捕り続けており、自分に都合の悪い質問に対しては「次の質問どうぞ」を連発して、何の悪びれることもなく胸を張って質問から逃げるような売国政治家である。


そもそも国会議員の売国は出来レースであり、野党が形ばかりの責任追及をして、与党はシナリオ通りの責任逃れをすることは決まっているのである。
責任追及をするほとんどの野党の政治家は、パフォーマンスとして批判しているのがほとんどであり、単に国民に対するガス抜きの為に批判しているだけなのである。

「所管外です」といって説明責任を回避して逃げるのは何も河野太郎に限った話ではなく、官僚が時の大臣に用意した逃げ方の基本なのである。

いつまで日本人は日本の政治家のこういったペテンに付き合わされるのだろうか。


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