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【GPTs活用】【サンプル付き】ペルソナの顔写真は生成AIで楽にそれっぽく作っちゃおう

はじめに

こんにちは。KDDIアジャイル開発センター(KAG)のサービスデザイナー・よねみちです。

本記事では、11月7日のOpenAI DevDayで発表され、その後10日ごろに有料ユーザーに公開された新サービス"GPTs"を使って、サービスデザイン業務を楽にしてみるアイデアをシェアします。また、GPTsの作り方説明や実際に作ったボットのサンプルもありますのでぜひご自分のアイデアを試してみてください!

先に作ったGPTsを置いておきます。こんな感じでペルソナの要件を聞き出し、それっぽいポートレイト画像を出してくれます!
生成結果とサンプルのURLは後半にあります!


自己紹介

KDDIアジャイル開発センターのサービスデザイナーです。
生成AIを活用したサービスのUXデザインや、新規事業創出・DXなどをテーマにしたデザインスプリント、ワークショップ設計・運営などを行なっています。

想定読者

  • 生成AIについてなんとなく知っている、使ったことがある人

  • 日々の業務をAIで良い感じにしてみたい人

  • 特にUX/UIデザインやマーケティング、事業開発など"ペルソナ法"を使った業務をしている人

GPTsとは

GPTsとは端的に言うと「キミだけのオリジナルAIチャットボットを作ろう!」サービスです。
文章を生成してくれる一般的なChatGPTの機能をベースに、画像生成できるモデルやソフトウェアのコードを生成できるモデル、独自の学習データなどを組み合わせて目的に合わせたチャットボットを作ることができます。

これまでだと「小学生にもわかるようにニュースを解説させたい」と思った時には、ニュース記事に加えてその都度Chat GPTに「難しい漢字や単語を使わないで」「400字程度で」など具体的な要件を指示として与える必要がありました。(いわゆるプロンプトテンプレート)
GPTsの登場により、こうした指示を予めボット側に記憶させておくことができ、ユーザーはただ情報(この場合は新着ニュース)を入力するだけで良くなります。また、他者が作ったボットを使えるようになるため、プロンプトがわからなくても欲しい結果が得られるようになるはずです。

ペルソナについて

ペルソナとはマーケティングでよく用いられる概念で「商品やサービスを利用している典型的なユーザー像」を意味します。
「30代、男性、営業職」などざっくりと属性を絞るだけではなく、「山田太郎さん、32歳、製薬メーカーの…」と、ある個人を想定した粒度で具体的に設計することが特徴です。
名前や顔をつけることで「太郎さんならどう考えるだろう?」とイメージが湧くようになり、ユーザー目線でプロジェクトを推進することに役立ちます。

ペルソナの例。顔写真がないと具体的なイメージが湧いてこない…

顔写真を探す大変さ

そんなペルソナをサービス創出・改善するワークショップやデザイン思考の研修などで日々作成しているのですが、お顔を探す(写真をみつける)のが結構面倒くさいです。

ネット上のフリー素材だといかに商用フリーといっても肖像権やその他権利が気になる。いい感じの構図や年齢層、服装の写真を探すのに苦労する。
知り合いのツテを辿って写真を撮らせていただくのも時間がかかる。研修とかだとこの手は使えない。
などなど…

いっそAIでいいんじゃないか?

そもそもペルソナは実在の人物である必要はないため、AIで「それっぽく」演じて貰えばいいや、AI画像で必要十分になるか確認したい、と思い至りGPTsを使ってみることにしました。

GPTsを作ってみる

GPTsは2023/11/12現在、ChatGPT Plus(有料版)ユーザーのみにリリースされています。

先に言います。恐ろしいくらいに作るのがめちゃめちゃ簡単です。ChatGPTとチャット形式で要望を入力するだけで5分くらいで作れちゃいます。
*ただし安定して結果を得るには何度か使いながらチューニングが必要です。

作成手順

ChatGPTを立ち上げたらサイドバーの「Explore」メニューからMy GPTsの画面を開き、「Create a GPT」を選びます。

色々と個人情報や履歴が出てくるので切り抜きでご容赦。

作成画面です。画面の左半分でボットの設定を進めると、右半分のプレビューエリアに作ったボットが即時出来上がります。
ボットの設定は基本的に対話形式で進めます。表示言語は英語ですが、気にせず日本語を入力して大丈夫です。

左画面のチャット欄で設定を進める
ボット名やアイコンまで考えてくれます!

いい感じにボットが出来上がったら、右上の緑色のボタンで保存や公開URLの発行ができます。

そのまま何往復かチャットしたらもう完成!

また、Configureタブを使うとチャット形式を使わずに設定が変えられます。

名前を日本語にしてみた

完成!

そんなこんなで口調や見た目をちょっとチューニングして完成しました!

生成してくれたアイコンに合わせて名前を女の子にしました

こちらのリンク先が実際のGPTのサンプルです。お試しあれ

作ったGPTsを試してみる

試しに、美味いチャーハンを作ってそうな中華料理屋のおっちゃんを生成してみようと思います。
作る子ちゃんが要件をヒアリングしてくれました。いい感じになるだろうか。。

ちなみにこのスクショは一発撮りです。ドキドキ
本人だけでなく小物や背景などがいい味出してくれました

それっぽいのでたー!

CGっぽさが拭えないことと、背景の文字がうまく生成できていないことなど精度面に課題はありますが思ったよりもそれっぽい…!
社内向けの研修等でクイックに使ったりする用途なら十分なのではないでしょうか…!?

終わりに

GPTsが発表されたこの数日間、だいぶ世界が変わったように感じています。なんだか生成AIがさらに身近になったような。これからどんな応用例が出てくるのでしょうか。その中でこれからのデザイナーのミッションや存在価値はどうあるべきでどう変わっていくのか。
今回はそんな世界に食らいつくべくGPTを作ってみました。
これからもトライアンドエラーでアジャイルにやっていこうと思います…!!

#KAG #KDDIアジャイル開発センター
#GPTs #ChatGPT #生成AI
#UX #ペルソナ #デザイン

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