見にいくべきか、いかざるべきか

見にいくべきか、いかざるべきか

はい、さっそく
「To be or not to be, that is the question」
のようなタイトルで始めてみました。
内容は別にシェイクスピアの
ハムレットじゃないんですけどね笑
(英語勉強しようかな、原題読みたすぎる)


先日、バンクシーの絵
花を投げる人」が
プリントされたTシャツを
一目惚れで買ってしまいました。
もうひとつ「風船と少女」の
Tシャツもありましたが、
個人的に周りに見せたい、
考えてもらいたいのは
花を投げる人だな、と思い購入。


っと、そもそもバンクシーって
みなさんは知っていますか?
ちらほらと「バカにしてんの?」って
声が聞こえてきそうですね笑
当たり前に知ってるわ、と。

一応、自分で調べた限りの簡単な紹介をば。

Banksy(バンクシー)は
覆面グラフィティーアーティストです。
日本的にいえば、
匿名で路上に落書きする人です(笑)
(↑だいぶ語弊のある書き方)
一見、ただの犯罪に思えますが、
(↑法律上は犯罪です)
その芸術性や社会性に富んだ作品に
社会が許容したアーティストです。
(↑許容はしてないか?)

ステンシル作品が大半で
反戦、反消費主義、反資本主義、
反権力主義のものが多く、
社会風刺の作品が
これまたシニカルでクールです。

日本のニュースでも
たびたび取り上げられているので
ご存知の方も多いと思います。

僕が覚えている中では
愛はごみ箱の中に」のニュース。
「風船と少女」がオークションにかけられ、
落札された瞬間にアラームとともに
額縁に仕込まれたシュレッダーが作動。
絵が半分、裁断されるという。
おお、パンクだなって(笑)
自分が人にあげた作品が
オークションにかけられ、
資本的な価値がついて、
その瞬間、ゴミになる。
でもその作品はそのまま落札されたそうで…
この社会、滑稽ですよね笑笑
本当は全部、裁断される予定が
狂ってしまったようですが、、

また今は横浜、後に大阪でも
バンクシー展 天才か反逆者か」という
展覧会があるようですね。


はい、ここでタイトル回収。

この展覧会。
見にいくべきか、いかざるべきか、
それが問題なんです。

というのも実はこの展覧会は
バンクシー本人が意図して
開催しているものではないんですよね。
主催者自らが
AN UNAUTHORIZED EXHIBITION
(無許可の展覧会)

と言ってもいます。
もちろん、権利問題等は
クリアされているので犯罪ではありません。
でも、クリアなのが良いわけじゃねぇだろ、
と僕は思うんですよね。
(↑主催者も疑問を
投げかけている可能性あり?)

しかも本人自体はFake(偽物)だと
言ってるんですよ。
(一応、それをわかって
それなりに観てほしい、
とも言っていますが)

バンクシーはごくたまにですが、
商業作品に関わって大金を稼ぐことがある。
でもそれは資本主義の社会で生きている中、
仕方なくお金を稼ぐためにしたそうです。
「Blur」の「Think Tank」とかね。

この日本での展覧会に
たくさんの人がお金を払って
観にくること自体が、
バンクシーの意図や主張に
反しているのではないかと。
法外な値段ではないので、
いいのかもしれませんが、
バンクシー本人には一切、
お金は流れませんし。
(↑そこはバンクシー的には
気にしてないだろうけど)

初めの方に書いたTシャツも実はそうで、
イギリスのFull Colour Black社が
関わっているんですが、
EU圏内では現在、商標権を巡って
本人とバトルしてるそうな。


反資本主義、反消費主義を
掲げているアートが
莫大な利益を生んでしまうジレンマ。
これは音楽にも言えます。

あとはこの事実を知って、
(↑恐らくの事実だが…)
それぞれが考えて
いくべきか、いかざるべきか、
買うべきか、買わざるべきか、
決めてくれると良いと思いますね。
考えずに行動するのと、
考えてなおその行動をするのとでは
まったく意味が違うと思う。

ちなみに僕は買ったTシャツを着るし、
恐らくバンクシー展も観に行く笑笑
それなりの信念を持ってね。


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