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よしおさんの農家風煮込み

グーテンターク!皆さまこんにちは。フランクフルトのYokoです。今日も寒いので晩御飯に煮込み料理は嬉しいです。よしおさんのトレーニング日でもあるので、ひき肉を使った農家風煮込み料理Bauerntopf を作ってもらいました。


Bauer 風でお腹は満たされましたが、現在全独の農家さんは連邦政府に対して補助金削減に抗議し、トラクターで道路をブロックするデモを展開。戦う農家であります。

その流れはフランクフルト市内にも及び、今日は9時から15時までの間、フランクフルト市内においてヴェッテラウ・フランクフルト(Wetterau-Frankfurt)地域農民組合連合がトラクター利用ストライキを実施。アウトバーンも一部閉鎖、市内道路もブロックに、ドイツ鉄道も運転士デモで間引運行でした。私も色々影響を受けました…。

明日はトラクターデモ🚜🚜🚜はありませんが、列車運転士組合のデモは続きます。来週は静かなことを祈りつつ。

さて、今日はこの動画に注目。内部告白された方が身バレして解雇された件でBPOがTBS側の放送倫理違反であるという見解が出たというニュース。これは酷いと思います。

メディアはごめんなさい気をつけますで終わらせるのかもしれませんが、そもそも農協の側に過大なノルマがあったことが問題で、内部告白、外部告発出来ないからテレビや週刊誌に頼ってしまう側面があります。テレビや週刊誌は視聴率とPVや部数を稼ぐことで広告主にお金を出してもらい生き延びているので、告発者にはハイリスクです。

組織に不正がある場合にもう少し内部告発者が守られる仕組みが必要ではないでしょうか。公益通報制度があるはずなのに、何か課題はないのでしょうか。

ドイツは年々企業側に厳しくなり、内部通報窓口の設置義務が昨年12月から従業員50人以上の企業に拡大されました。

要点は以下です。

  • ドイツの内部通報窓口設置義務が従業員50人以上の企業に拡大。

  • 公益通報者保護法はEU指令を組み込み、罰金が科される。

  • 内部通報窓口で報告可能な情報は法令違反やマネーロンダリングなど多岐にわたる。

  • 従業員の定義は一般的な雇用者だけでなく、委託先個人事業主も含まれる。

  • 内外の通報窓口が報復禁止であり、報復行為には損害賠償責任が発生。

  • 金融・保険業は従業員数にかかわらず内部通報窓口を設置する必要がある。

  • 企業は自発的に通報窓口を設置し、VWグループはサプライチェーン・デューディリジェンス法に対応。

ジェトロの他に弁護士事務所さんの解説もありました。

この法律が日本で適用されていれば、農協職員の方は内部告発ができ、解雇もされなかった可能性があります。過大なノルマを課しているなら、まず事業者は告発者に報復(いじめ行為や解雇)できません。またメディアの力を告発者が借りずに組織内で問題解決できたはず。

今回TBSの取材を受けたが故に解雇されてしまった職員さんはお気の毒です。ドイツ的な感覚だと告発者は不当解雇と農協を相手取り徹底的に裁判で争うのでしょうけれども、この方は戦われるのかひっそりと新しい仕事を見つけて次に進まれるのか、メディア取材はこりごり、とにかくそっとしておいてほしいと思われている可能性もありますよね。心配です。農協は過大ノルマの件の問題解決したのかも知りたいです。農協という組織には色々課題があるし農業のイノベーションの足を引っ張っている側面があるので要注目です。


それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!
Bis dann! Tschüss! ビスダン、チュース!(ではまた〜)😊

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