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読書法を読書する〜『忘れる読書』(落合 陽一著)

グーテンターク!皆さまこんにちは。フランクフルトのYokoです。サマータイム終了で日本との差は-8時間に戻るも、今日も小春日和でポカポカ。体感温度ではあまり季節を感じず。

さて、そんな暖かい秋の読書に、本の読み方をアップデートすべく落合陽一さんの読書法を学びました。忘れてよき、と落合さんがいう前提として入れる読書量がとてつもないことに留意ですが、特に第3章の思考のフレームを磨けという部分は特に自分が弱いところと自覚することができ、伸ばすためのヒントとして読みました。

Amazonでの紹介文です↓

メディアアーティスト、筑波大学准教授、ベンチャー企業の代表など多彩に活躍する著者。時代の先端を行く著者の思考の源は、実は読書で培われたという。それは、読んだ内容を血肉にするための「忘れる読書」だ。デジタル時代に「持続可能な教養」を身につけるために必要なのは読書だと、著者は断言する。
本書では、古典から哲学、経済書、理工書、文学に至るまで、著者の思考を形作った書籍を多数紹介し、その内容や読み解き方を詳説。著者独自の読書法はもちろん、本の読み解きを通して現代社会を生き抜く思考法までが学べる、知的興奮に溢れる一冊。
【目次より】
第1章 持続可能な教養――新しい時代の読書法
第2章 忘れるために、本を読む
第3章 本で思考のフレームを磨け
第4章 「較べ読み」で捉えるテクノロジーと世界
第5章 「日本」と我々を更新(アップデート)する読書
第6章 感性を磨く読書
第7章 読書で自分の「熱」を探せ

Amazon.co.jpより

マスク着用とルール問題に象徴される昨今。日本人が自縄自縛に陥る今だからこそ、クリエイティブな自分であるために必要なのはやはり読書。なので落合陽一さんの読書術、そこからの思考の方法にはたくさんの気づきや発見がありました。

自身のこれまで読書方法と比較して大きな方向性では見当はずれではなかったことに安堵するも、落合さんのそもそも量と読み方の深さ、その解像度の高さが違って自分とはレベチ状態。心が折れそうになりながらも、😅何か少しでもプラスできたらという思いで、自分なりの読書法のアップデートは出来ました。

落合さんは、日本の近代のおさらいをするなら猪瀬直樹さんの作品、『ミカドの肖像』『土地の神話』『欲望のメディア』とおススメされていてそこも猪瀬ファンとしては嬉しかったです!三部作に加えて日本の近代の読み解きなら『ペルソナ: 三島由紀夫伝』もおススメです。三島由紀夫を通じて日本人にとり天皇とは何か?という命題に個人史から向き合えるし、同時に日本の近代を支えた官僚制度を平岡家官僚三代の物語を歴史の中に置いて読めます。落合さんは写真家でもあるので三島由紀夫の写真集「薔薇刑」について詳しく解説された紙面のバランスから触れなかったのだと思いますが、私の妄想では落合さんも猪瀬さんの『ペルソナ』は推しだとふんでおります。😌

落合さんの本に話を戻しますね。

たくさん学びはあったのですが、今回一番印象に残ったのは神様としてのドラえもんについての部分。

私に言わせれば、ドラえもんは「テクノロジーによって社会をアップデートする」ということを示した日本の神様なのです。それは一九七〇年代の発想そのものでもあります。 「ドラえも〜ん、道具出してよ!」とのび太が泣きつけば、何でも未来のテクノロジーで解決してくれます。いわば、神頼みです。  でも、これから重要なのは、テクノロジーそのものではなく、「他のものとの相互作用」でしょう。テクノロジーそれ自体でなんとかなる時代は終わったと、私は考えています。直接的にテクノロジーで問題を解決するドラえもんは、そのことを語ってはくれません。

第6章 感性を磨く読書 より

ニーチェばりにGott (Doraemon ) ist tot. と宣告した魔法使い落合さんにしびれます。

インフルエンサーのロジックをコピペして反対意見をぶっ叩くか、冷笑することで自分が非難されないように保険をかける時代。同調圧力にも晒される。そんな世の中できちんと自ら思考を深める知力をつけるためには、よい方法で良書をたくさん読むことは必須。そのためのヒントをたくさんこの本から得られました。

落合陽一流読書を自分なりに消化、血肉にして自身の思考と行動に活かしていきたいです。

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!

Bis dann! Tschüss! ビスダン、チュース!(ではまた〜)😊










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