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農家風鶏の煮込み

グーテンターク!みなさまこんにちは。フランクフルトのYokoです。

今日は3月11日。昨日は猪瀬直樹さんの『救出』の感想を書いたのに続き、「ギャンブル依存症問題を考える会」代表の田中 紀子さんの記事を読みました。

タイトルからしてインパクトがあります。

絶対忘れられない…私が警察から「前科7犯の元暴力団員」を引き取った日のこと

田中紀子さんについては、2年くらい前に依存症について勉強しはじめたときに知りました。依存症の人はどうして厳罰化しても家族や親しい人を悲しませてもやめられないのかという疑問があったからです。インタビュー記事や動画はよく見ていたつもりでしたが、田中さんの2011年3月11日の話は初めて知りました。

記事はボリュームが気にならないほど引き込まれました。被災された体験はもちろん、薬物依存、さらに元暴力団員という過去を背負う方には更生したい、治療したいと希望してもそれすら許さないという人たちがいる厳しい現実にも触れながら、温かい心をもち、手を差し伸べる方も世の中にはたくさんいらっしゃるという救いのあるお話です。温かい支援のバトンがかろうじてつながり、田中さんの奮闘もあって無事この方は更生施設に入所することができました。チャンスを生かし今は更生されています。是非皆さまも読んでみてください!

さて3.11といえば避けて通ることのできないのが福島の原発事故です。駐日ドイツ大使館はルターの言葉を引用して、復興と友好にフォーカスしたツイートでしたが、外務大臣は踏み込んでFukushimaと原子力について述べました。

以下はハイコ・マース外務大臣のツイートです。

訳はこのような感じです。

#フクシマは 、原子力がいかに制御不能かを示す悲しい証拠でした。10年前の災害は、何十年にもわたって影響を及ぼします。それも、1945年に投下された核兵器の影響で、いまだに人々が苦しんでいる国で。核エネルギーと核兵器のない世界を目指しましょう。

ドイツでは福島原発の事故がきっかけで、モラトリアムを発動した経緯があります。まず緊急停止させて議論しました。世論は脱原発を強く支持。事故前から脱原発は決まっていましたが、電力会社などによるロビー運動もあり達成目標を先に伸ばそうとしていた矢先の事故でした。そのスピードを早めることになりました。チェルノブイリ事故の苦い記憶がドイツ人の脳裏に呼び起こされたのでした。

ドイツ連邦統計局もFukushimaタグつきで現在の原子力発電に関するこんなツイートをしています。

こちらも簡単に訳しますと

After #Fukushima : 2019年のEUにおける原子力による発電量は、フランスが圧倒的に多かった(52%)。次いで、ドイツ(10%)、スウェーデン(9%)となっています。EU27カ国のうち14カ国は原子力発電所を運用していません。

とあり、詳細の統計データへアクセスするリンクが貼られています。

コロナ禍で産業需要が低下する中、2020年原子力は12.5%で2019年より比率は増えてしまったことをスルーしている気がするのですが…同時に再生可能エネルギーの発電量が2020年に初めて50%を超えました。この5年間の伸びは特に多いです。ドイツの場合は風力が主力ですが、太陽光、バイオマス、水力に加えてごくわずかながら地熱もあります。地熱は建物の暖房用として活用が期待されています。

クリーンなエネルギーに舵を切る大きな転換点はFukushimaなんですよね。

ドイツが全て成功しているというつもりはないのですが、方向性はみえています。日本のエネルギー政策には

『日本はこうする、こうあるべき』という政策の軸がなく、原子力政策で真に責任をもつ大臣、あるいは省庁も、機関もなくてなんとなくズルズルと進んでいるのがなんとも心許ないです。

さて、3.11に想いを馳せたこの日の夕食は鶏のバウワートプフ(煮込み) にしました。

Bauerntopf 直訳は農夫の鍋という意味です。

料理名としては農家風としたほうがおさまりがいいような気がして、農家風鶏の煮込みとしました。

よしおママにもらった鶏料理を集めたレシピ本を見て美味しそうなものをチョイス。

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本日のチキン様。ごめんなさい🙏いただきます。

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の農家風にはやはり豆。野菜もごろごろとした感じのままで作りました。12月に美容院でもらったゼクトがなくならずにいつまでも冷蔵庫に残っていたので利用しました。

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色々してオーブンで焼き出来上がりです。

胸肉はパサパサするので後から入れました。

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美味しくいただきました!

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それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!

Bis dann! Tschüss! ビスダン、チュース!(ではまた〜)😊



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