逃げるのって悪いことなのか

 人間でも会社でも関係性を維持し続けることは賞賛され、断ち切ることは非難される傾向があると思う。私自身転職をした時に、「3年間は所属しろ」という垂れ込みを良く見かけたが、それが意図するのは「3年くらい居ないと、仕事が身に付かないから」ということらしいが、これはおかしな意見だと思う。1年くらいで転職すると、逃げたとか根性がないと言われがちだが、根性があれば何とかなるのか?逃げることが悪いのか?と多々思う。
 例えば
STAGE1.大手企業に勤めているが業績が悪化しているのが内部では感じているが、外部からは見えない。そんな状況下で1年で退職したらどうだろうか?
STAGE2.更に、退職した直後にその会社で所属していた部署が無くなってリストラが行われた、となったらどうだろうか?

STAGE1.の段階で外部の人間の立場の時、大手企業を辞めるなんて勿体ない、と思っていたが、STAGE2.になると、先見の明があった、等と掌を返す人も多いのではないだろうか?
 このように逃げることというのは、決して悪いだけではないのだということを感じてほしい。ただ、そこに私の経験ベースの意見を付け加えるなら、逃げるにしても逃げる先について真剣に考え、悩み抜いてほしい。そして、最適解だったと納得できる選択であってほしい。(私は転職して、1年もっと有効に使える選択肢があった筈だと、少しばかり後悔しているので)

 いつだって大切なのは自分で選択したという自覚と、その結果得るもの(いいものも悪いものも)を受け入れる腹積もりだと、確信している。

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