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日々読み #54


11/6晴れ

朝は晴れていたのに、昼間には重い雲が出てきて終始パッとしない天気だった。
明日から天気が崩れるのは必至なのかもしれない。
今日はメンバーの欠員がいて、訪問と訪問の間がぎゅうぎゅうに詰まっていて、疲れた。 
なんとか時間を見つけて、妻が作ってくれたお弁当を食べたけどこんな食べ方しかできないなんて申し訳ない。
明日から通常運転に戻るから、明日こそゆっくりお弁当を食べたい。


11/7 雨

今日はあいにくの天気だった。雨もぱらぱらと降っていたが、風が強かった。夜に近づくにつれて風速は増していき、みんな早めに帰宅しようとしていた。
夜は風が強すぎて家の近くの竹がカランカランと鳴っていて、このままではいつか折れてしまうのではないかと冷や冷やする。ベッドに入っても続いている音になんやかんや言いながらも気づいたら眠りについていた。

11/8晴れ

強風が雨雲を運んでくれたのか、今日は雲ひとつない快晴だ。家の近くの竹も折れずにいてくれたようだった。
昨日と打って変わってスカッと晴れやかな青空が広がっている。空気中に漂う塵や埃も一緒に洗い流したのか、朝の光が透き通っていて、ただ陽に照らされた植物たちがきらきら光っていた。


11/9 くもり

昨日はある人の長年のライフワークである毛針を見せてもらった。その人はここのところ体調が優れないこともあり、元気がなかった。
ひょんなことから釣りの話になってこれまでショアジギング、エギング、ブラックバス、フライフィッシングなど淡水、海水問わずにやってきたという。少し前まで覇気のない目をしていたのに、釣りについて語り出すと目の奥に光が灯った。

中でもフライフィッシングにはかなり没頭していたようで、自作の毛鉤を作って釣りをしていたという。毛鉤とはフライフィッシングという形態で魚を釣るための擬似餌だ。針に直接、鳥の羽やフェルトなどを巻き付けて、本物の虫のようにみせて釣る。
既製品の毛鉤で釣る釣り人もいるのだろうが、フライフィッシングは自作の擬似餌で獲るというロマンがあり、古くから親しまれてきた釣り方だ。

ちなみに僕はフライフィッシングだけでなくルアーフィッシング全般に対して、魚との間に餌ではないルアーを挟んで戦う紳士的なフィッシングだと思っていて、すごく好きだ。

彼も自作の毛鉤という疑似餌を用いる釣りに興じていたようで、リビングの隅にはたくさんの毛鉤の種が所狭しと安置されていた。中でも長年の研究成果のすいを集めて作られたピンチョロと名付けられた毛鉤をみせてくれた。
「これは他の毛鉤と違ってよく釣れるんだよ」とピンチョロがどれだけすごいかを真剣に語ってくれた。目は活き活きとしていて、今まで見たことないほど力何みなぎっていた気がした。

人が本当に好きなものを語る瞬間というのはなぜこうも私を嬉しくさせるのだろう。


11/10 晴れ

明日から待ちに待った週末だ。
いつもの週末とは違って、珍しく友達がやってくる。なんだかんだで1ヶ月ほど前から意識したりして、待っていた気がする。
そういえばここ数年友達と遊ぶということをしていなかった。学生の頃は当たり前だったからそこまでありがたがってなかったけれど、今は違う。
友達と遊ぶということは同じなのに、年齢やシチュエーションが、変わるとここまで感じ方が違うのも面白い。今日は明日からの予定に向けて早く寝よう。


11/11 晴れ

今日は妻の友達が遊びにきていたから、昼間は外で過ごした。久しぶりに一人の時間を過ごしたけれど、特別なことをするでもなくて、図書館に行ったり、カフェに入ったり、普段通りに過ごした。

今回借りたのは大森克己さんの「山の音」
写真家からも写真がうまいと言われている彼の著書を一度は読んでおきたいと思ったからだ。
最近は写真を撮って、本を読んで、写真を撮って、本を読むことがたのしい。


11/12 雨

午前に時間通りに友達がきたが、もう一人は遅れていた。昔から遅れ癖があるから予想はしていた。
だから早めの集合時間を伝えていた。

結果的にいい塩梅で集合できた。その後はお気に入りのお店で昼食を食べて、ケーキと買い出しをして帰った。久しぶりに会ったけれど、ぎこちなさはなかった。
これまでのこと、これからのことをお互いに話したり、聞いたりとっても良い時間だった。

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