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日々読み #36


7/3 晴れ

ある訪問看護師のインタビューを見ていたら、「訪問看護師は生活支援者」だと書いていて、まったくその通りだと思った。
いわゆる病院の看護師と訪問看護師の違いはまさにここだ。治療を絶対のゴールにしていない医療者だからこそ、大切なことがある。
医療者だけれど、あくまで支援者。
この立ち位置は本人にとって家族でも病院の看護師でもない、不思議な立ち位置になる。だからこそできることも多い気がする。
その人の生活の支援者となれる訪問看護師って改めて面白いなあと思った。


7/5 晴れときどき雨

今日も年の離れたご近所さんの言っていた「コミュニティを作る活動と、カルチャーを作る活動」について考えていた。まだ難しく感じるところもあるけれど、この先ずっと考えていかなきゃならないことだと思う。


7/6 晴れ

近くに静けさを味わう喫茶店がある。
ハンドドリップのコーヒーと数種類のケーキだけあって、他のメニューはない。
やっていることはシンプルだけれど、余計なものがない分、店主の生き様や思想が反映されたお店だ。

店主の想いが強く現れている喫茶店だからこそ、そこに集まるお客さんも限られていて、コーヒーを静かに飲みたい人、静かな場所で本を読みたい人、静かな場所でぼーっとしたい人。そんな人がこぞって集まってくる。

ある種閉じた店は、同じ趣向を持つ人たちが集える空間としての役割も成していて、僕はその棲み分けができているところがいいなと思っていた。
でも先日、少し年の離れたご近所さんがその喫茶店に行ったことがないと話していて、妙に驚いた。そうか、店側が閉じると騒がしい人だけでなく、いい人すらも漏れたり、はじいたりしてしまうのかと思った。
閉じることで得られるメリットもあれば、閉じることで生じるデメリットもある。当たり前だけど、そんなことを感じた。


7/7 晴れ

今更ながら事務所でオンラインミーティングの話になった。他の会社とミーティングをした時にすごく話しやすかったという。
その秘訣をその会社のお偉いさんにきいたら、「変にオンラインミーティングだからと気構えずに、普段の会話と同じように反応してあげたらいいんですよ」と言っていたようだ。
僕らは普段対面でしか人と接さないから、変に力んでいたのかもしれない。こんなことはコロナ禍にすごく話し合われていたことで知識としては知っていたのに、完全に忘れていた。

相手の話に頷いたり、反応してわらったり、そういう当たり前のことを蔑ろにしていたから、オンラインミーティングがしにくくなっていたのだ。
目先のことが変わると変に力んでしまうのは、他のことにも言えそうだなあと思って、書いておく。
ちょっとだけ考えたら当たり前のことなんだけど、案外難しいことってあるよね。


7/8 晴れ

昨日はドロヘドロを見た。一度見て、面白かったが、謎が謎を呼ぶ作品ということもあって展開はあまり覚えていなかった。だから妻と一緒に見た。
やっぱり面白い。
あんなに不気味でショッキングな内容の物語なのに、爽やかさと可愛らしさのあるキャラが多くて、本当に不思議だ。出てくるやつみんな好きになれちゃうあの感じは本当にすごい。

不気味なサスペンス要素と日常系の狭間で繰り広げられる世界観にもうやられてしまった。2期がないのが本当に惜しい。
午後は妻と魚屋に行った。仕事の打ち合わせも兼ねていた。話し合いのあと、きびなごの天ぷらをもらった。帰って食べるとすごく美味しくて驚いた。
丸ごとあげただけなのに、こんなに美味しいとは。


7/9 晴れ時々雨

今日は残っていたドロヘドロを見た。
2回見たけれど、やっぱり謎が謎を呼ぶアニメだった。
なんだか少しわかった気がするんだけど、結局分かってない。なのに面白い。展開も突飛だし、内容もグロテスクでダークなのにユーモアと可愛らしさも併せ持つ。あらゆる相反するものが破綻しない絶妙なバランスで同居できているのがすごい。
この不安定なのに安心感を持ちながら読み進められる感覚はすごく不思議で楽しい。

ドロヘドロの続きを見たいけれど、アニメは一期でで終了してしまったそうだ。かなしい。
ドロヘドロでは終始、大葉餃子が出てくるんだけど、あまりにも美味しそうすぎて、夕飯は手作り餃子にした。餃子はちゃんと仕込めばちゃんと上手いのが本当にいい。これは僕の持論だけど、お店で食べる餃子より家で作った餃子の方が美味しい。
ただし具材は手切りに限る。

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