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小説家になりたいことに理由がない話

今から5年前、堀江貴文さんの『ハッタリの流儀』(幻冬舎)という書籍に、ブックライターとしてクレジットしてもらってから、

『私はやっぱり小説が書きたい!』と感じてしまって、
ビジネス系のライターはやめようと思いました。

もともとセックスについて描きたかったので、そっちに向かいました。

その辺りで書くことに反対していた夫とも離婚して、
『さぁ、思う存分セックスについて描こう!』って思っていましたが、
離婚から4年半、とてもとても大変な道のりでした。

小説家と言えば文学賞(新人賞)を取って作家としてデビューするのが王道ですが、文学賞って大体2,000倍なのですよね。
2,000人の応募者の中の一番がデビューできる世界です。

アイドルのオーディションに比べれば倍率は低いかも知れないけど、正直なところアイドルのオーディション程、応募のハードルが低くなくて。
応募できる時点で「まぁまぁ書ける人」なのですよね。

少なくとも、『大体5万~10万字という文字数で小説を書ききる力のある人』しか応募できなくて。その時点で、ふるいにかけられている感があります。漠然と書きたい人には書けないと思う。
(文章って最初、”書ききること”がけっこう難しいのですよね)

で、そんな文学賞に私は3~4回応募していて、ぜんぶ一次審査で落ちたのです。
それで私は文学賞を諦めて、SNSを使って自力で売ることにしました。

そうそう、私が離婚してまで書きたいなって思った理由の一つに、こだまさんの『夫のちんぽが入らない』(扶桑社)という作品があって。
それが素晴らしい作品だったから、私もやっぱり書きたいと思って、夢を追ったところがあります。

著者は、今でこそエッセイストのイメージですが、最初の作品(夫のちんぽが入らない)は私小説だったのですよね。

著者は、文学フリマという場所で出店した作品がバズってそれで出版まで行ったという経緯を知って、私はそれをマネしようとして、3年前から文学フリマに出し続けているのです。

ちなみに、それから6回出店して、毎回新作を書いて出しましたが、まったくバズってません!笑。

ただ、私の『本を出したい』という執着はすごいので、
他方では『出版社に企画書を出す』というアプローチもやりつづけました。

皮肉にも企画書を募っている場合ほとんどが、『小説はNG』です。
企画書を出して出版できるのは、実用書などのノンフィクションがほとんどで、小説のようなフィクションはそもそも受け付けてさえもらえないのが現状でした。(それでもNGって書いていないところには、何回か送っています)

そして企画書を出し続けて感じたことは、『インフルエンサーなら出せる』という感触。
インフルエンサーになってフォロワーがいれば、『売れる』という保証があるので出せる確率は上がります。(インフルエンサーってよく本を出していますよね?あんな感じです)

そういう気持ちもあって、昨年の12月からはYouTubeをはじめました。
『登録者1万人超えたらイケるんじゃね!?』っていう、あっさい戦略です、笑。

まぁ、そのくらい『打てる手はぜんぶ打て!』って思いました。

私は文章があまりうまくないっていう自覚もあったので、『顔を出しておけ!』っていう気持ちもありました。
セックスについて描いているという特殊性からも、『顔出したほうがバズるんじゃね?!』みたいな、笑。
みたいなのもありました。

(もちろん顔を出したことには、それだけではないたくさんの理由がありますが、でもいつも『本を出すために何ができるのか?』を無意識に考えていて、『やれることはなんでもやれ!』『打てる手をぜんぶ打て!』って思っていました。

ほぼ、無意識(っていうか直感的に)にやっていたので、大して考えてもいません。


『とりあえずやっとけ!』って思っています。
YouTubeも文学フリマも、
ハプバーやセックスについての発信も、
やる前はものすごく怖くてブルブルしますが、

『大丈夫、失うものは何もないよ!』と言い聞かせています。

だけど、そんな私でも『これは、なにかを失っている』と感じてやめたことがいくつかあるのです。

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私が文章を書いてゆきます。恋愛やエロスについてなど、センシティブで普段のSNSではなかなか言えないこ…

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