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手塚治虫AI作「ぱいどん」の感想

漫画制作の新たな試みとして、手塚治虫の作品を学習したAIと人間が協働して描かれたという話題の「ぱいどん」を読みました。とりとめのない感想なので箇条書きで書きます。

・手塚眞さん、お父さんにソックリ。

・最初のページ「2030年東京」だけでもうワクワクしますね。個人が常時監視されてて便利で犯罪も減ってるという、現代とマイノリティ・リポート世界の中間くらいの設定なのかしら。ただ、いかにもありそうな未来なので、もうちょっとレトロフューチャー感がほしかったかな。

・クリーンエネルギーというキーワードは、もし手塚先生が3.11の東日本大震災を経験していればテーマにされていたかもですね。原子力で動くアトムとはどう整合性をとるかみてみたかった。まあ原子力も昔はクリーンエネルギーとされていたようですが。

・「親父さんはちゃんとした人間?」「顔認証システムに登録してあるかってこと...」というセリフからは、この時代、顔認証システムに登録されていない人は行政からも人間と見なされておらず人権はおろか何一つ社会活動ができない可能性があることがわかります。

・「案内してくれ」って言ってたぱいどんが前に1人で自動車に乗ってるため、自動運転車が普及しているようだ。タイヤちゃんと白い。

・ぱいどんにポッとしたイスミさんの時のアポロがヤキモチ?やいてて可愛い。

・ラストのコマの集中線多スギィ!!

全体的に謎の要素が多くて後編で全ての謎を描ききれるのだろうか....。中編がないと厳しい気がするがどうなるんだろう。博士が行方不明ってことでまさかのヒゲオヤジ探偵出てきたら...なんてな。

以上。私は手塚先生の作品ではアニメのアトム、漫画はブラックジャック、火の鳥、ジャングル大帝や初期のSF作品と短編集しか読んだことのないので、的はずれなことを言っているかもしれませんが、概ねこんなことを感じました。後半が楽しみです。

ちなみに私が2007年ごろに想像して描いた2030年はこんな感じでした。

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ARグラス、天気の制御、オートタスク管理、未来の社畜はこんな感じかなーと1ページだけ描いたものです。満員電車はあいかわらずという。

閑話休題。

ぱいどんの2回目はいつ掲載されるんだろうか...早く読みたいです。手塚先生がご存命なら、このAIプロジェクトをさぞかし楽しんで取り組んでおられただろうなあ。


この漫画ええやん、と思われた方はミドリのボタンで私をサポートできてしまいます。すごい時代です。