2018年 啓文堂文芸書大賞を受賞しました
嬉しいご報告です。「わたし、定時で帰ります。」(新潮社)が啓文堂文芸書大賞をいただきました。啓文堂書店の皆様、そして店頭でお買い上げくださった皆様、ありがとうございます。
この小説の執筆は、私が極度の過労状態の頃にはじまりました。登場人物の1人である三谷佳菜子は、まさにその時の私の気持ちを代弁してくれているキャラクターです。高熱が出ても、決して有給をとらない理由を彼女はこう語ります。
「こんな私を雇っていただいたということを忘れずに、分相応のふるまいをしなきゃいけないって