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人工知能研究者 黒川伊保子さんの講演を聞いて

"人生に効く脳科学「脳が創り出す男女のミゾ、人生の波」"というタイトル

男女の脳は違う、というのはよく言われますが、黒川伊保子さんによると、脳が違うわけではなく、とっさに使う脳神経回路が違う、というのです。夫婦の間で、「なぜわかってくれないのか?」と思うことはよくあります、その原因は心のすれ違いではなく、脳のとっさの使い方の違いなんだそうです。

問題が起こったとき、
とっさにことのいきさつを思い返して、気付きを起こそうとする人(ことのいきさつ派)と、
とっさに今できることに意識を集中して、動き出そうとする人(今できること派)がいます。
前者は根本原因をとらえ、後者は直接原因に対処するのです。この二人が組めば、鉄壁です。
しかし、コミュニケーション相性は最悪というわけです。
世の中の対話には2種類あり、
共感型(思いを語る、過去や未来)と、
問題解決型(結論を急ぐ、今)です。
共感型は感情に導かれて記憶を再体験して、新たな気づきを得ようとします、つまり、ことのいきさつ派です。対話で欲しいものは、共感と労いです。
問題解決型は一刻も早く問題を取り除こうとします、つまり、今できること派です。対話でしたいことは、問題点の指摘です。

もうわかりますよね、
共感型(ことのいきさつ派)が女性、
問題解決型(今できること派)が男性、
ということが一般的です。
ただ、性別にかかわらず、立場によっても話法の選択は違い、上司=問題解決型 と 部下=共感型 となるらしいです。

とっさの脳の使い方で、一方が共感型、もう一方が問題解決型を選んだ場合、ストレスが発生する、それが二者の間に起こるミゾの正体です。(いわゆる夫婦のミゾ)
共感型は、相手に思いやりのなさ、人間性の欠如を感じるし、
問題解決型は、相手に客観性のなさ、知性の欠如を感じるのです。
でも、それはどちらも濡れ衣なんです!

対話の奥義=
人の話は共感で聞く、自分の話は結論から話す

なるほど!ですよね。

男性から「女はなぜ質問にちゃんと答えないのか?」とよく質問があるそうで、例えば、妻が新しい服を着ていたから、「それ新しい服?いつ買ったの?」と質問すると、妻は不機嫌そうに「安かったからよ」と答えた、というのです(笑)
女性には、いきなり入る警戒スイッチがあるらしく、それは、子を生む女性には異性に対して警戒する本能があり、身を守るためにそうしてしまうとのこと。だから、新しい服を買ったことを咎められているのでは、と感じてしまい不機嫌になるのです。
それに対して男性は、どうでもいいことでもスペック確認をせずにいられないとのこと。新しい服なのか?どこでいつ買ったのか?確認したいだけなのです。

なので、対処方法としては、
夫は妻にいきなり5W1Hの質問をしない!
「その服似合ってるね」と言えば、「ありがとう、昨日、バーゲンで買ってきたの」と笑顔で答えてくれるはず。
妻は夫の言葉の裏読みをしない!
「いつ買ったの?」は買ったことを責めてるわけではない。
ということを、知っておけば、コミュニケーションももっと上手くいくかもしれませんよね。

また、女性が知らない男性脳の秘密があって、それは、「男性脳はおしゃべりに命の危険を感じる」というもの。
昔から、女性はおしゃべりで、男性は沈黙で生存可能性を上げてきました。昔、男性は狩人で、自然の中で、風や水の音で地形を知り、獣の気配を感じるため、沈黙が身を守る最重要手段だったから、というわけです。なので、男性脳は、目的のわからないおしゃべりが続くと、生命の危機を感じて、音声認識ごと停止し、妻の話が聞こえなくなる、と。

なるほど、だから夫は妻の話が聞こえてないのですね(笑)聞いてないのに適当に相槌をうてるから、妻「前に言ったよね!」夫「聞いてない」のケンカになる、納得です。

夫婦で、こんな男女の脳の癖を知識として共有しておけば、お互いに納得できて、仕方ない、と思えることも増えそうです。中受離婚も、もしかしたら、避けられるかもしれませんよね。男女の脳の癖を知って、話し方を変えるだけで、問題が起こっても最強のペアにもなれる、それが夫婦の本来の在り方なのかもしれません。

いい話聞けて良かったです!黒川伊保子さん、ありがとうございました🩷
今度、「息子のトリセツ」読んでみます❣️

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