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趣味はカフェ巡り。

今日は世界中に存在する、有名チェーン喫茶店に行ってきた。

そこの空気は小洒落感を繕う人々により、やたらオシャレな雰囲気が充満しているが、それはただの幻想に過ぎない。
たかだかちょいお高めの飲み物をかっこみながらカッコつけてるだけなので、その人間の本質は、会話の中から常に放出されている。

ってなわけで、私は早速空き時間を利用して、某喫茶店にやってきた。
というのもコインランドリーに洗濯物を取りに来たら、コインランドリーが完全に激密状態でして(そんなことは滅多にない)私の洗濯物はあと5分で作業終了にもかかわらず、しばらくその場を離れなくてはならなかったからだ。

まあいい。
チルか。
いくばくかお金を落とし、オシャレな気分でも味わうか。そう思いながら某喫茶店に凸したのだった。

とりあえず私的にいつもの奴を注文すると、空いてる席を探った。
今回の来店目的はただのカフェ巡りなんかではない。
この場にいる

人間の本質

を見るために私は喫茶店に足を運んでいるのである。

喫茶店はいい。
みなエグい本音をダラダラと、リラックスしながら延々と語っているからだ。
こうして若い年代の、今時な行動を知る事ができるのである。

会話は若い子の方が好きだ。
幾分純粋で毒気がない。色恋話も楽しい。
同世代の会話は、毒気が強くエグい事が多々あるので体力がある時にしか聞けないし、もっと高齢になってくると、声はデカくて聞き取りやすいが、基本誰かが死んだ話しかしないため、他人的にはつまらないのである。

さて、座席。
今回は迷う場面であった。
そもそも空き座席が少なく、選択肢がない。
私の性分からして、豊富な選択肢を用意されるとかえって迷うので、適度に絞られたほうが良いのだが、それにしても……
って、よくみたら空席だらけだったので、かえって困る場面だった。頼んだチーズケーキをお盆に乗せたまま、めちゃくちゃキョロキョロするワシ。マジで席が定まらん。

「お手持ちのフード。おいしそうですね」

唐突に声がする。
振り返るとそれは店員の声だった。
「あぁ、はいそうですね」
驚いたような、キョドキョドした返事をした。
つーか自社商品持って立ってる人間にわざわざそれ言いますかね?おいしいし、おいしく見えるから売り出してるんじゃないのか?
それとも、お腹空いてるんか??
「ごめんなさい急に話しかけちゃって。いまウーロンティーラテ(仮称).作ってまーす」
はーい、と笑顔で返しておいた。
私があんまり慣れない感じで、キョロキョロ突っ立てたんで、声をかけてくれたんだろうけど、この店員は色々失敗している。
でもいい。
この店員のサービス精神は、しかと受け取った。

ウーロンラテ(仮称)お待たせしました〜

先程の店員さんの元気な声がした。

「ウーロンラテ(仮称)だってさ」

知らん女の、人をいるような目と、やる気のない声が聞こえた。
思わず目が合う。
親子連れの2人だった。ブスッとした顔で、若い娘がこちらを見てくる。人の頼んだものを見るのが趣味らしい。
そういう楽しみ方もあるのかと

目から鱗

だったが、いかんせん気分が悪かった。

結局、席は中学生のような高校生の隣にした。
男の子が3人並んでやる気なく勉強をしている。これは彼ら世代の下品な会話が期待できる…。私はそう感じていた。
それにしたって先程から、全くと言っていいほど勉強に集中しておらず、正しいくらい高校生でビックリした。
そもそも、喫茶店で勉強、仕事しているやつのほとんどは何も出来ていないし、する気もなくそういうプレイをしにくるモノだと思っている。
もっと上級者になると、ソファー席で昼寝をし始めるのでタチが悪い。少なくとも私はそう思っている。

中学生風高校生の会話はあまり面白くなかった。もっとアホでバカな下品な会話が聞けるかと思ったがそれはなく、会話もなく、ただ淡々と勉強していないだけだった。
もっとも、勉強していないのは私から1番近い男の子だけで、他の子は割と真面目に勉強していたようだった。
反対側の女の子は、1人で黙々と何かの計算を物凄い勢いでやっていたので、それはそれでつまらなかった。

完全に座る席失敗した。
あの口の軽そうな親子の隣にすればよかった。
人のメニュー覗き見し、なんとなく見下してきた腹いせに、隣に座って会話をおかずにすればよかった。
そう思った。

私はさっさとこの場から去ることにした。
途中、お店に入ってきた可愛い子どもに手を振る。振り返してくれるのがめちゃくちゃかわゆい。

喫茶店は良い。
みんなリラックスして、シラフで本音を語るからだ。居酒屋のような喧騒もなく、時にめちゃくちゃ楽しい会話が聞けるから。

と、旦那に言ったら悪趣味だねと言われたので、私は悪趣味だそうです。そうなのか。
とかなんとか考えていたら、昔マクドナルドのトイレに1番近い席で、自分とその仲間とで

ひたすらエロ話

をしていたのを思い出しました。
我々の声はバカデカく、ひたすらセックスの体位、相性、潮吹きについて語っていたため、近くに座った男子高校生が、全集中聞き耳の型だった事が忘れられない。
なんかごめん。
でもトイレ近くだったから許して。

そんなわけで、最近の

趣味はカフェ巡り

です。
田舎なんでそもそもカフェ無いんで、同じとこにしか行きませんが、毎回おかずは違うのでよき。

また近いうちに、人の会話を味わいながらお茶とケーキを噛みしめたいです。


※喫茶店盗み聞き行為に完全にハマりましたので、ハッシュタグ付け直しました。
皆さんぜひ、香ばしい話題で盛り上がってくださいね。

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