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胃が死んでいる。

胃が死んでいる。

私の人生において、胃が死ぬ。という現象がたびたび私を襲うのだが、今回は期間が長く経過も長く予後も良いのか悪いのか分からない。という経過を送っている。

胃が死んでいる。

どのくらい死んでいるかというと、外食恐怖症になるレベル。注文したものが半分以上食べきれず残すとかザラにあるので、全くもって外食ができない。最悪その場でリバースもあるので、人前での食事は全力で避けている。
幸か不幸か妙な奇病のせいでテイクアウトが充実したため、一風変わったものが食べたい時は、テイクアウトに限る。いや、テイクアウト出来るだけマシか。よって流行りの冷たいくて溶けてしまうスイーツは一向に食べられない。

胃が死んでいる。

2日ほど食欲すらない日もあったが、基本的に食欲はあるため生きていられるのだが、いかんせん5歳児と同じ量、もしくはそれ以下しか食べられない。辛い。
おかげさまで、リングフィットで自らも追い込むことすら許されない体になり、バキバキ筋肉痛後には、必ず風邪をひいている。
そして気がついたら2キロ痩せた。
完全にフレイルまっしぐら。否、もうフレイルしてる。リフレインかもん!

胃が死んでいる。

世の中には、よく分からぬ危険な病原体と化しつつある奇病が流行っているというのに、私だけ孤立するかのように、胃が死んでいる。
その吐き気という症状が故に、かかりつけの病院では、中に入ることすら許されず、ひたすら車内診察。ジーザス。
そういえば、その奇病が流行る数ヶ月ほど前、ほぼ同じ症状と嗅覚異常に実母が悩まされていた。あれってもしかしてガチに奇病だった?そう思ったとしても、私たちに確かめる術はない。ちなみに今現在の実母の嗅覚は、本人的に以前の6割くらいの感度らしい。

胃が死んでいる。

良くなったと油断して食べると、オートで嘔吐する。
オートマティック、そばにいるだけでその肉見つめられるだけで、嘔吐が止まらない。NOとか言えない。
結果、辛い週末を過ごす羽目になった。外食に行きたい。
今すぐにでも、私をそとへ連れだして。と、お金持ちの人にこえをかけ、焼肉に行きたい。
人の夢は、いつだってはかない。

胃が死んでいる。

私を愛しているなら、あなたの胃を取り替えて。
あなたの胃思で。もうほかに何も要らない。
無限の胃袋が私には必要なだけ。

1日1錠、胃酸を抑える薬を、ピルと一緒に流し込む。私は、私とあなたを愛してるから、この薬達を飲み続けるだろう。ドラッグクイーンにはなれなかったけど、この身があなたを掴んで離さない。
ずっと愛してる。
もうあなたを手放さな胃。
私を離さな胃で。

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