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思い出と金木犀

しゅわわわ〜しゅわわわ〜
白ワインと金木犀をもの凄い勢い(強火)煮ていた夜。みんなはとっくに寝静まっているというのに、私は夜な夜な、深夜の台所で格闘していた。
あの夜はまだ、こんなことになるなんて想像もつかなかった。

金木犀フィーバーが起きてる。

私のnoteに。
実は金木犀の記事が、ぶっちぎりで読まれているのですよ。

ちょっとダッシュボードを見ない間に、

めちゃくちゃ読まれているではないか。

いや、ホントどういう事?
みんなもしかして金木犀好きなんかな。

私が金木犀の存在を気にし始めたのは10歳の時。
金木犀は校庭に植えられていて、非常に強い香りを放っていた。
そしてその木の近くでドッチボールをしていた。

私は今も昔もドッチボールは苦手。
というより逃げる専門で、基本的に投げるも受けるも苦手。逃げるのだけは得意で、割と最後の1人になりがち。
そんなポンコツプレーヤーなんですが、当時何を思ったか

「金木犀の香り!!」

と絶叫しながらボールをブン投げたんですわ。
未来のソフトボール部のエースピッチャーになる女子に向かって。
したら当たったんですわ、思い切り左肩に。

というのも彼女は笑い上戸で、普段はどちらかというと大人しいタイプなのだが、いったん笑いのツボに入ると止まらない人。
よって唐突な金木犀の香りによって、笑い転げてしまい、もはや

戦闘不能状態に陥った彼女。

そこをすかさず狙い、当てに行きましたよ。

ただ問題は、金木犀の香り発言に話題が集中してしまい、その後は皆プレー続行不可に。
皆に金木犀って何!?なんなのそれ!?と友人達から集中放火を浴びながら、教室に戻りました。
エースピッチャーよっちゃん、元気かな。

とにかく、私と金木犀の付き合いはそれなりに長い。だから故、ずっとその活かし方?を模索してきた。なんか活用法あるでしょ。少なくとも

ドッチボールで絶叫する以外の使い方

は確実にあると。

というわけでそんな思いを20年以上熟成させて、満持して作ったのがこちら。


金木犀ゼリーなのだが、

総じて失敗している。

もうぶっちゃけ全部失敗だったよ。
とにかくレシピはちゃんとしたのを見るべき。
料理本でもネットでもなんでもいいんですが、きちんとレシピは調べて、それを

順守するべし。

ぶっちゃけ飯マズにありがちなのが、手順を守らないとか、途中で自己流を入れるとか、そもそも材料が揃ってないとか

根本的に間違っている

事が多いのでその辺は気をつけないとね。
普通に食えない(物理)ものができる。
(ちなみに金木犀ゼリーの詳細は、先程のリンク先に載ってます)

とにかく見た目はいいけど、本当に味がイマイチな失敗料理を作り上げてしまったワシ。(とくに2回目作ったやつ。1回目はワインゼリーとしては悪くなかった)
食べないわけにもいかないんで、もしゃもしゃ食ってたんですよ。(花が多くて食感がもしゃもしゃ)

したらば

なんか吐き気するなぁ…

普通に一切れ以上食べると吐き気するんですよ。
しかも翌日は

下痢

なにこれ。
もしかしてレシピ以前の問題で

金木犀が身体に合わない?

まさかの結論に衝撃を受けるワシ。
またゼリーに使用した白ワインも効果ばつぐんで、試飲で一口飲んだ10分後にハイパー下痢だったけど、それも複合的にあかんかったのか。

いやもうビックリですよ。バズっても嬉しさ半減。
まさかの

金木犀と相性最悪。

いやー、いつか庭に植えようって楽しみにしてたくらいなのにな。(庭付き戸建てなんてないけど)

金木犀採取もたくさんしてたから、自宅のそこらじゅうで金木犀の匂いがした。
リュックも、息子のオムツケースも、なんだか金木犀の香りがする。
金木犀の花と2人でドライブして気が付いたんだけど、甘い香り以外にもスパイシーな香りもするんだね。肉桂や八角にも似た、スパイシーさが甘さの中に隠れていた。
こなっぽい甘さの、複雑な香り。
そのスパイシーさも相まって、妙に艶かしかった。
かわいいあの子は匂いだけ残して、今はどこにいるんだろう。


……。
来年はポプリとか香水とか、

食べない方向性で

色々作りたいと思う。
とにかく私の胃腸と金木犀は、イマイチ相性悪かった。とりあえずこの場で報告しておく。


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