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來客は我が子

こんばんは、怪髏子のアトリヱへようこそ。

おや、アトリヱに御客樣がお越しのやうです。

此子はぴっとん。私の繪本の登場生物です。
詳しくは此方を。

さて彼ぴっとん、私がアトリヱへ招いたのでございます。

といふのも彼は長年暮らしたあまがさ遊園地が閉園しズツト独りぼつちでしたから、
皆を樂しませるエンタメをまた始めてみないかと
提案したのです。

此子独りでは何も出來ないので
私が番組構成や編集、スタヂオ設營で力を貸し、
完成したのが

『ぴっとんとあそぼ』歌とダンスの工作バラエティ

です。物語付きは此方の再生リストでご覽ください。

私のアトリヱ、動畫映へしますでせう。
今囘は番組開始に當り、準備した事をお話します。

ぴっとんのコスチウム

あまがさ遊園地時代のコスチウムと同ぢ
オーバーオール見えて實は少し仕樣が違ひます。

旧コスチウムはマァ遊園地の偉い誰かが
業者に依頼して作つた物でせうが、
新コスチウムはメイド・バイ・オトギシバヰです。

閉園時のオンボロではいけないので
私が一から仕立てました

旧コスチウムはアテンドのひよりちやん達が着せやすい背中開き仕樣、
新コスチウムはぴっとんが自分でお着替へ出來る
肩紐前開き仕樣、
になつてをります。

ポケツトも頑丈に作つてをり、
大切なものを仕舞つておく事が出來ます。

實際、浅草かえるアート展でのグリーティングでも
プレゼントを澤山貰つたやうです。

また、靴も一から製作してをります。

模型を作り、發泡ラバーを切つてゆきます。

キャラの靴を作るのは初めてだつたのですが、
此發泡ラバーが、良い。

通常ウレタンが使はれてゐる場合が多いと思ふのですが澤山動くと履き口からくたびれがち。

其の点發泡ラバーはある程度强度があり
水にも强いぢやありませんか。

良い發見、たゞ凄く余りました。まう一足作れさうだ。
コスチウムの生地も余りに余つて凄く場處を取つてゐます。困つた。


クロマキー背景

當番組ではぴっとんが童謠を歌つて踊ります
其処でクロマキー背景を準備しました。

日暮里繊維街で買つたメーター一〇〇圓の生地を
縫ひ合せ吊した物です。

ぴっとんがな為、グリーンバツクではいけないと
ブルーバツクにしましたが、安易でした。

ポケツト靴の紫迄よく一緒に消へてゐます。
ソンナ樣子もお樂しみください。


不思議な本

此処からは難しい話になります。


ぴっとんは繪本の住民


繪本から飛び出して私のアトリヱへ來る事が出來るのは、作者である私が
『ぴっとんとあそぼ』といふ物語を紡いでゐるからです。

私が物語を紡ぐのを辞めた途端、
ぴっとんは|頁《ペイヂ》の向かうへ歸つて仕舞ひます。
『ぴっとんとあそぼ』でのアトリヱは
云はば平行世界パラレルワールドとでも云ひませうか。
私の作つた世界に過ぎないのであります。



ですから作者である私とぴっとんは
決して逢ふ事が出來ないのです。



當のぴっとんは、自分が繪本にゐた事
私と逢ふ事が叶はない事
まだチヤント理解出來てゐないやうですが……

さて、ソンナ世界の挾間でぴっとんとやり取りをするのが

です。

手紙工作のヒントをぴっとん宛に贈つてゐます。
ぴっとんからも御返事が來ます。

宝石を散りばめたわくわくするやうな本にしました。

表には雨傘。裏には逆さの雨傘があります。

『ぴっとんとあそぼ』はおかげさまで
登錄者数一五〇名を達成。

只今私の編集作業の都合により不定期配信
なつてをりますが、
これからもよしなにお願ひします。

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