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月9「絶対零度」9話 沢村一樹と水野美紀のキスシーンにショック! ここまでのストーリーを整理してみた

エキレビ!で大好評連載中のドラマレビュー、引っ越しました。いよいよクライマックスです。レビュアーさわだ、イラストたけだあや、オールひらがなコンビでどうぞ。

8話までの各話レビューはエキレビ!で(前シリーズの各話レビューもあります)

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複雑人物関係を最新版でイラストで整理。視聴のお供に(イラスト/たけだあや)

「絶対零度~未然犯罪捜査~」第9話が3月2日に放送された。

第1話からたびたび描かれてきた主人公でミハンのリーダー・井沢範人(沢村一樹)が、ミハンの統括責任者・香坂朱理(水野美紀)を射殺した(ように見える)シーン。

この事件の顛末に向かって物語は少しずつ展開されてきたのだが、第9話にしてついにその大まかな詳細が明らかになった。

同作に登場するミハンシステムとは、あらゆるビッグデータから未然に犯罪を犯しそうな人物を特定するシステム。警察の秘密組織である「未然犯罪捜査班」(通称・ミハン)はこれをもとに事件を未然に防ごうと奮闘する。

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■9話までのあらすじ

法務省の官僚・香坂は、今シーズンから新しくミハンチームに統括責任者として部下の北見(上杉柊平)とともに加入。26年前に実の父が映画館で神経ガスをばら撒く事件を起こしており、香坂は未然に犯罪を防ぐことができるミハンシステムの法制化を強く願っていた。

リーダーである井沢を信頼しない香坂を、初めは受け入れることができないミハンメンバー。だが、様々な事件を共に乗り越えるうちに少しずつチームとしてまとまりを見せていった。

そんな矢先、香坂の部下である北見が東京サミットの日に、爆破テロを計画していることが発覚。ミハンチームの活躍で、北見は逮捕されるが、作られた大量の爆弾は何者かによって何処かに持ち去られてしまった。

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■クールな香坂がお荷物っぷりを発揮

第9話では、北見のみならず香坂もテロに関与している可能性が浮上し、ミハンメンバーに動揺が走った。

しかしこれは、なんと香坂の自作自演。ミハンを法制化したい香坂は、手柄を立てたい公安部部長・曽根崎(浜田学)と手を組み、テロを起こさせて未然に防ぐことで、ミハンシステムの必要性を訴えようとしていたのだった。なかなかにヤバいやつだ。

しかし、そんなニセテロ計画が何者かに乗っ取られ、焦った香坂は一人でテロを止めようと奔走。しかし、香坂と手を組んだはずの曽根崎は、すでに逮捕されている北見に唆され、香坂がテロの首謀者として責任をなすりつけようとする。キレ者よりで描かれていたはずの香坂が、ここにきてとんでもないお荷物っぷりを発揮し出した。

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■まさかのラブ展開

全てを悟ったミハンチームは、テロを止めようと動き、井沢は香坂の居場所を突き止めた。抵抗する香坂と井沢の激しいアクション。その最中、なんと香坂が井沢の唇にキスをした。まさかのラブ展開だ。

「一人で抱え込まないで欲しい」

キスをされる前の井沢セリフだ。おそらく自分に言い聞かせる部分もあったのだろう。辛い過去を持つ井沢に、一人でがんばってきた香坂が惹かれるのは確かにあり得る。いや、普通だったら必然とも言える展開だ。

しかし、妻子を殺され、「人を殺すのか?殺さないのか?」というレベルの精神状態の井沢に、キスシーンが訪れるなんて完全に予想外だ。

よくよく思い返すと、恋愛フラグっぽい物は他にもたくさん立っていたような気もするが、さすがにびっくり。井沢自身も驚いたようで、その隙に腹部を強打されて、香坂は逃げ切ってしまう。

この後、香坂は何者かに殺され、1話から何度も描かれてきた香坂の死体の前に血まみれで立つ井沢のシーンにつながる。

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■篠田は香坂の弟?

井沢は、「神経ガスばら撒き事件」に巻き込まれた香坂の弟が生きていることにも言及した。弟の正体として浮かんでくるのは、小田切と交際しているスポーツカメラマンの篠田(高杉真宙)だ。篠田は過去に、父親の心中に巻き込まれていたことを語っているが、これは「神経ガスばら撒き事件」の事かもしれない。

香坂がこの弟をかばっているのだとしたら、弟が一連の事件の黒幕の可能性も出てくる。ミハンが弾き出した法で裁けない悪たちを始末する仕置人と同一人物と思われる。

しかし、そうなると気になる部分も出てくる。篠田は、小田切を撮った写真の中に、テロの実行犯の一人である諏訪(松尾諭)を見つけており、そこで何かに気づいたようだった。

篠田の予定通りに諏訪が動いていないということなのだろうか? それとも、篠田自身に自覚は一切ないが、一部から悪の教祖的な感じで祭り上げられているとか? または、黒幕ではないが、黒幕と強い繋がりを持っている?

篠田は、何者かに殺される未来も描かれている。善か悪かがいまだにハッキリしない篠田だが、キーになってくるのは間違いなさそう。これ以上は小田切が不幸にならない感じの結末でお願いしたい。

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■やっぱり粗品は小栗旬に似ている

門田(粗品)も気になる。曽根崎にいいように扱われているが、何処かに正義の心は残っているようだった。曽根崎退治の鍵を握りそうだ。間違っても香坂殺しの犯人とかにはならないで欲しい。

それにしても、「スプーンに写った小栗旬」という持ちネタをだやっているだけあって、真剣にお芝居をする粗品はやっぱり小栗旬に似ている。

今夜放送の第10話では、加賀美(柄本明)がついに過去に犯した罪について告白するようだ。おそらく、「善意の行動が誰かをダメにした」みたいなことだと思うが、黒幕との繋がりが予想される。

(レビュアー/さわだ イラスト/たけだあや)

*次回から有料公開にする予定。うちで掲載してもいいよってメディアさん、いらしたら気軽にお声がけください。エキレビ!でも大人気でよく読まれてる連載なんですが、エキサイトの予算がないので「アライが自腹でちゃんと原稿料払って(当たり前だ)」掲載することにしました。だって、続きが読みたいんだ! もうすぐ最終回なんだよー

「ドラマ大学サークル」に【「絶対零度」を語ろう】立ち上げました、遊びにきてね、わいわい言いましょう!

さわだ/企画、動画制作、ブサヘア、ライターなど活動はいろいろ。趣味は、サッカー観戦、漫画、音楽、ゲーム、株式投資、とかたくさんあるつもりだったけど、結局子供の成長見るのが一番面白い。子供関係の何かしたい。

たけだあや/イラスト、イラストレビュー、ときどき粘土。京都府出身。平成元年生まれ。 田舎育ちで自然全般大好きです。動物・植物を描くこと、恐竜のいる博物館巡りが趣味。

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■「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」
出演:沢村一樹、横山裕、本田翼、森永悠希、高杉真宙、上杉柊平、マギー、粗品、水野美紀、柄本明
脚本:浜田秀哉
音楽:横山克
企画:稲葉直人
プロデュース:永井麗子、関本純一
演出:石川淳一、品田俊介、木村真人、小林義則主題歌:家入レオ『未完成』

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