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毎朝髪の毛を梳かすときには、君のことを考えます。

 2021年の総括〜、なんとなく書きたくなってふらっと呟いていく。1月からゆるっと怒涛だった気がする。たくさん揺れ動いて、元に戻ったり、先に進んだり、ふわっと忘れたり、いつでも思い出すもの。たくさんのものがあるけれど、いつだって人を成長させてくれるよね、恋とお酒は。

 ああだこうだ言っても今年はたくさん写真を撮り、入賞し、曲を作り、酒を飲み、たくさん遊び、友達が増え、少しずつ良い方向には向かってきている気がする。それなのに満たされない気分になっているのはなんでだろうな。何をやっても満足しない。私はまだまだ先に行ける気がする。というか先を見据えているからこそ現状の不満なのかも、しれない。絶対まだ遠くまで行くよ。君の手に届かない遠くまで、遠くまで行きたいよ、私は。

 そんなわけでずっと私は人並みに恋愛体質で、人並みに片思いをし、人並みの恋ばかりをしている気がするけど、いつだって誰かの特別にはなれない。周囲の友達が両思いになっただの、同棲を始めただの、婚約しただの、結婚しただの、子供ができただの、私にはまだ遠い遠いお話だし現実味が全くない。実家に帰ってきて地元の友達の話を聞くと、「ああ、私はメルヘンの世界で生きているのかな」と感じた。京都という私の居場所は実家がある愛媛のど田舎から見るといかに幻想に生かされているのかがわかる。こうやって考えることもどんどん減っていくのかな〜、飲み込まれていくばかりで、私はいつも「何か」がないと生きていけないのかな、何もなくても生きていくことはできないのかな、自分の人生に期待をしすぎているのかな、いまだに自分の言葉に責任が持てない。いい年して甘えすぎているなと感じる。流石に良くないよなあ。

 お香の煙と雨粒の音が心地良い、脈打つ鼓動が自分でわかるほどの静けさ、流れていく実体のないかなしみがわたしを包む。ああ、わたしの存在が君にとっての呪いになってしまえばいいのに。特別良いことも書けないし、特別面白いことも書けない。どうしようもなく悲しいなあという気持ちがぐるぐる回っていて、私はこれと向き合わないといけないらしい。どうやら。私は結局愛の一瞬を切り取ったとしても、相手側が愛を感じてくれなかったら私にとってのあなたへの愛を誰にも感じられることないまま永遠にインターネットの海に漂って行くだけなんだね、それだけの関係性なんだよ、ただそれだけなんだよ、もうそれだけなんだよ、あなたにとって私は本当にそれだけの人間なんだよ。悲しいね。

 今の私に輝きがなくて全てを諦めることしかできないのであれば、数年後、きっと君が死ぬほど後悔するくらいの人間になって、私はいつも通り生きていきたい。きっとその頃には君のいない世界線にも慣れて、でもどこかで私のことを見てくれていると信じて、そう思い込むことでしか生きられない自分自身も、含めて全部、愛しく思える時が来ればいいな。

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