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写真を撮るときに意識していること

写真を撮るときに
意識していること。

「感じたものを出す」

シンプルです。
でも、これが難しい…。
今も常に意識しているテーマです。

「感じる」ために

写真を撮るうえで
ものごとに対する感度を高めることが
重要だと考えています。

一般的に言われているように
良いものを見て
触れて
想いをめぐらせることは
大事だと思います。

でもそれだけでは足りない。
じゃあどうするか?

  • 観察力

  • 洞察力

  • 妄想力

を高めることです。
少し掘り下げてみますね。

🔹観察力

とにかく観ることです。
「見る」ではなく「観る」です。

どんな形か
どんな質感か
どんな場所か
どんな光か
どんな動きか
どんな感情か
などなど…。

被写体や環境、時間などによって
観察ポイントは変わりますが
とにかく観ます。

観ることが深まると
色々と判ってきます。

判ってくると
何かしら感情が動きます。

それは形でも質感でも光でも良くって
1点でも良いし、全体でも良い。

とにかく観る中で
心が動いたことを意識します。

🔹洞察力

観察は表面的な部分を見ることだとすると
洞察は内面的な部分を見ることだと言えます。

どういう理由でこういう形なのか
どうしてこんな質感になったのか
どういう事を経てこうなったのか
この後どうなるのか
この先には何があるのか

つぶさに観察をして
状況から推測する。
洞察力が研ぎ澄まされると
動きも予測できるようになります。

🔹妄想力

みることをとことんやると
イメージが膨らみます。

写真には写っていないものも
見えてきたりします。

仕事が丁寧なひと
思いやりのあるひと
途方もない時間のできごと

本当はそうではないかもしれないけれど
見たときにそう感じたならば
そう受け取って良しとします。
妄想ですから。

「感じる」=「観察力」+「洞察力」+「妄想力」

「いやいや、もっと直感で良いでしょ?」

そう思ったこともありました。
が、それは天が与えた才の領域。
ただ雑になって終わりました。

ちなみに瞬間的なスナップでも同じ。
もはや反射反応です。
みることを習慣化すると
瞬間的にできるようになります。
“感じるようにみえてくる”のです。

「感じたものを出す」 ために

感じたものを写真にするには
カメラとレンズが必要です。

ここで意識していることは

「考える前に反応する」

“道具が身体の一部” ってヤツですね。
つまりカメラの設定やレンズ操作を
考えないでチャチャっと
できるようになっておくことです。

考えると感じたものが濁ります。

「ハードル高くね?」
って場合は自転車を思い出してみて。
(乗ったことない方だったらごめんなさい…)

漕ぎ出すとき
「ハンドルを両手で持って、
 ペダルの足に力を込めつつ
 バランスを保ちながら漕ぎ出して
 自転車が前に進むと同時に
 地面に着いていた足を上げて
 ペダルに載せ替えたら…」
なーんて考えてたら乗れないですね。

曲がるときもそう
立ち漕ぎもそう。
乗れるようになったら
考える前に身体が反応しています。
それと同じ感じ。

じゃあどうやって乗れるようになったっけ?

昔だったら
転んだりしながら
後ろを手で支えてもらいながら
ちょっとずつ
体で覚えていきました。

最近はストライダー的な
いわゆる足けりバイクで
2輪が倒れない感覚を
刷り込みます。
ペダルを漕ぐ感覚がわかると
転びもせずに
乗れちゃいます。

でもってその先には
電動アシストやロードバイク
マウンテンバイク、BMXなどなど
目的に合った自転車があって
種類も特徴もたくさんあるので
構造とか素材とか知識が必要になってきます。
場合によっては必要なテクニックがあって
練習したりします。

音楽やスポーツなんかも
大体同じですね。

写真を撮るときに意識していることは
「感じたものを出す」

「感じる」ために
観察力、洞察力、妄想力を高める。

「出す」ために
考える前に反応できるように
必要な知識やスキルを知った上で
身につく様に繰り返す。

意識しているうちは
まだまだなので
もっと感覚的にありたいなぁ
と思う日々なのでした。


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