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銀杏BOYZ 僕たちは世界に帰ることができない☆から僕はまだ帰ることができない♡

僕は銀杏BOYZが大好きだ。
死ぬほど死ぬほど死ぬほど死ぬほど大好きだ。もう銀杏BOYZのこと好きなんかじゃないよ、愛しているだけ。ってくらい好きだ。
でも僕が銀杏BOYZを聴き始めたのは意外と遅い。現在23歳童貞の僕が銀杏BOYZを聴き始めたのは19歳童貞の時だ。そして好きになったのは20歳になってからだったと思う。僕と同世代の銀杏BOYZ大好きな人ってたぶん、中学生とか高校生とか思春期真っ只中に銀杏BOYZ及び峯田和伸に出逢って、思春期を終えた今でも抜け出せずに聴き続けている糞ボンクラ野郎ども(悪口じゃないよ♡素敵♡大好き♡)もしくは犬人間とか聴かないタイプのヤリ◯ンモテモテイケイケサブカルぶりぶり糞野郎ども(悪口だよ♡クラッシュ♡キル♡デストロイ♡)ってイメージがある。きっとそう思ってるのは僕だけじゃないと思う。もしかしたら僕だけかもしれないけどそんなことはどうだって良い。
僕が初めて銀杏BOYZを聴いたきっかけは映画館のバイト先の3つ上の女性の先輩だった。その人に「好きな音楽何?」って聞かれて僕は「エレファントカシマシです。」って答えた。そしたら「銀杏BOYZ好き?」って聞かれて「いや、聴いたことないです。」って答えた。名前は聞いたことあったけどたぶんあの頃は『BABY BABY』すら知らなかったかもしれない。「絶対好きだと思うから聴いてみて」って言われた。家に帰って調べたら、銀杏BOYZとかいうバンドがエレファントカシマシの『悲しみの果て』をカバーしてるじゃないですか。早速聴いてみた。単刀直入にクソだと思った、なんだこれって思った。峯田が汚ったない声で「涙のあ〜とにぃわぁ〜、ジャジャ!笑いがある、は、ず、さぁ〜ジャジャ!」ってな感じでアカペラで歌っていた。楽器の音も自分の声で歌っていた。エレカシを舐めとんのかと、クソガキは憤慨した。当時19歳童貞のクソガキの心に峯田の悲しみの果ては届かなかった。でも19歳童貞の僕は3つ年上の女性と話せたことが嬉しくて、また話したくて、取り敢えず銀杏BOYZの『君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命』をプレイリストに入れたのであった。しかしその後、特に銀杏BOYZを聴くこともなく、銀杏BOYZについて話すこともなく、僕に銀杏BOYZを教えてくれたその3つ年上の女性はアルバイトを卒業した。
そして時は経ち、20歳童貞になった僕は銀杏BOYZにハマっていた。何故ハマったのか、何がきっかけでたくさん聴くようになったのかは全く思い出せないけど、いつの間にか、気付いたら銀杏BOYZが僕にとって欠かせないものになっていた。
ライブに行きたくて行きたくて堪らなかった。でもコロナウイルスが猛威を振るっていたあの頃にライブが開催されることはなかった。

2020年10月21日水曜日、銀杏BOYZ ニューアルバム『ねえみんな大好きだよ』が発売された。もちろん買った。友達がひとりもいない大学へ向かうバスの中でいつも聴いていた。

2020年12月26日土曜日、『銀杏BOYZ スマホライブ2020』が開催された。初めての銀杏BOYZのライブ会場は僕の部屋だった。アーカイブ映像を何度も何度も、配信終了するその瞬間まで何度も何度も観た。
あの『生きたい』もう一回見たいな。

2021年4月28日水曜日、『Sonny Boy』のティザーPVが公開された。『少年少女』のサビが流れる。嬉しくて叫んだ。何回ティザーPVを再生しただろう。

2021年12月、22歳童貞が初めて本気で恋をした。カラオケにて、あの娘の前で『夢で逢えたら』を熱唱する。あの娘は微笑んでいるように見えた。
数日後、あの娘に告白する。生まれた初めての告白。振られる。酔った勢いでしつこく絡む。あの娘はクソムシを見るような目で僕を見た。

2022年1月、銀杏BOYZ アコースティック・ライブツアー2020『僕たちは世界に帰ることができない☆』の開催が発表された。
仙台、大阪、名古屋のチケットを手に入れることができた。

3月10日、仙台公演。グッズを買う為に少し早く会場に到着したらモッズコート着たロン毛の男がいっぱい居て、恥ずかしくなって逃げるようにその場を去りモッズコート脱いでぐちゃぐちゃに丸めてリュックに突っ込んで薄っぺらいスウェット一枚で凍えながら誰もいない仙台の公園で食べたおにぎりが美味しかった。終演後、欲しかったグッズは全部売り切れていた。

3月17日、大阪公演。大学の卒業式をサボって物販並んだのは流石に良くなかったかも知れないと少し後悔したけれど開演前に峯田が斉藤由貴の『卒業』を流してくれた。卒業制作で作った自主映画が卒制優秀賞に選ばれていたらしい。

3月25日、3年半続けたアルバイト最終日。ここでアルバイトをしていなかったら、銀杏BOYZと出逢えていなかったかも知れない。

3月26日、名古屋公演。雨。小学生の頃からの友達がチケットを当ててくれた。その友達とは高校1年までは遊んでいたけどいつの間にか会わなくなり、成人式で久しぶりに再会してまた遊ぶようになった。高校の頃、最後に会ったのがZepp Nagoyaの隣にある109シネマズ名古屋だった気がする。

3月27日、上京。

1曲目の『人間』、「戦争反対、戦争反対、戦争反対、戦争反対、戦争反対、とりあえず戦争反対って言ってりゃ良いんだろ」って峯田が歌ってた。
2曲目の『NO FUTURE NO CRY』は卒業制作でこの曲から影響を受けた映画を作ったような気がするので聴けて嬉しかった。
3曲目の『若者たち』で涙が出てきた。
4曲目の『駆け抜けて性春』、声出し禁止だけど「わたしはァ〜まぼぉ〜ろし〜なのォ〜」って歌いそうになった。(名古屋公演は『SEXTEEN』だった)
ずっと涙止まらなかったけど5曲目の『恋は永遠』で峯田が歌詞飛び過ぎてて笑えてきた。涙止まった。
いっぱい歌詞を間違える峯田が最高だった。大阪公演の『若者たち』で「死にてえ奴は茜色の空をみなよ」って2回言っちゃう峯田が本当に最高だった。
『骨』は衝撃的なアレンジ故に1回目は開いた口が塞がらなかったけど2回目3回目はとても良かった。また聴きたい。
『夢で逢えたら』は色々あって2021年末から2022年始にかけて、あの娘に恋して気が狂う程聴きまくった曲。聴くと嫌な思い出がたくさん蘇ってくるけど、やっと生で聴けて嬉しかった。
『トラッシュ』は歌詞が良い。「幸せそうな恋人たちを電動ノコギリでバラバラにしたいよ」ってライブに来てた恋人たちは一体どんな気持ちで聴いていたんだろう、銀杏BOYZのライブに恋人同士で来る人は普通に頭イカれてると思う。羨ましい。いや、羨ましくない。名古屋公演で「フェラチオされ〜たいよォ〜」って2回言っちゃう峯田が気持ち悪くて最高だった。
『エンジェルベイビー』最高。恋とロックの三部作だったら、元々はエンジェルベイビーが一番好きでその次が恋は永遠でその次が骨だったんだけど、ずっと聴いてたらいつの間にか恋は永遠が一番でその次が骨でその次がエンジェルベイビーになったけど、今は骨が圧倒的に一番好きなんだよねえ〜とか偉そうなこと言ってごめんねエンジェルベイビー。
『いちごの唄』だいじょばないけどだいじょーぶだよね。
『新訳・銀河鉄道の夜』は星がたくさん見えた。
『アーメン・ザーメン・メリーチェイン』の「ぼくが生きるまできみは死なないで」は銀杏史上最高のリリックだと思った。
鼓膜が破れるくらい大きい音の中で『光』が聴けた。2列目だった名古屋公演では、峯田が泣いているのが見えた。
仙台、大阪、名古屋でも『東京』が聴けた。しかも名古屋では「シベリア鉄道乗り換え、名古屋駅で降ります」って歌ってた。嬉しい。名古屋公演ではイントロで峯田が蹴っ飛ばしたペットボトルがお客さんに当たる事件が発生。峯田は演奏止めて謝ってた。優しい。「それ飲んで良いからね」だって。羨ましい。
銀杏BOYZの代表曲『BABY BABY』。
『アレックス』音楽の教科書に載せるべき名曲。(名古屋無し)
みんな大好き『ぽあだむ』。
『僕たちは世界を変えることができない』。そういえば仙台GIGS最寄の荒井駅改札にうろ覚えだけど「僕たちは世界を変えられる展」みたいなポスターが貼ってあり、うるせえ馬鹿!って思った。
『夜王子と月の姫』、「9月の11日、指輪を落とした月の姫」を「3月11日、指輪を落とした月の姫」って歌ってた。
結局今の『GOD SAVE THE わーるど』が一番良い。
最後の曲。アコースティックライブのくせに『少年少女』で真っ赤なリッケンバッカーを掻き鳴らす峯田が大好きだよ。
アコースティックライブのくせに☆

僕はまだ帰ることができない。今でも昨日のことのように銀杏BOYZに出逢った日を思い出すことができる。
現在23歳の僕はいまだに童貞で、今もちゃんと銀杏BOYZが大好きだ。
みんなと比べたら銀杏BOYZと駆け抜けてきた時間はまだまだまだまだ少ないけれど、これからも僕の人生に寄り添っていてほしいな、僕はまだ帰りたくないから♡


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