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日記

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2021年4月の記事一覧

2021年4月29日(木)

休みが始まった。今から連休終了後のことを考えると恐ろしい。本当に恐るべき日付は5/5(水)ではなく5/9(日)であることを知っている。5/5はあと二日働けばまた休日がやってくるから。朝からガストに行った。ものすごく流暢に日本語を喋る日本人の老婆が、その夫を引き連れて座していた。落語や講談を齧っていると言われても不思議ではないくらいの喋り方だった。内容よりもその語り口に気を取られた。夜はピザをとった

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2021年4月28日(水)

気分の上ではゴールデンウイークが始まっていた。連休の最終日は翌日の襲来におびえて羽を伸ばすことなどできないことが予想されるので、そのぶん前倒しでだらけておくのが適切なように思われた。しかし弛んでいるのは気分の上だけで、身の空き具合としては昼ご飯を食べる時間も捻出できないほどだった。だから今日もモスバーガーの試食券を使い損ねた。税務署に行った。近くにある近代美術館は休館だった。税務署に行ったあとに美

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2021年4月27日(火)

在宅勤務だった。長葱と鯖の味噌煮缶を炒めたフライパンの中に茹でたパスタを投入する食べ物を食べた。そういう味がして美味しかった。

2021年4月26日(月)

モスバーガーの試食券の期限が近づいているのでそれを昼ご飯に食べるつもりだった。でも、そうはならなかった。ハンバーガーを食べたいと思わなかったので、仕方なかった。というかこの日の私は珍しく少食だった。納豆巻しか食べなかった。

2021年4月25日(日)

昇給した基本給に三月の(人生で支給されるおそらくは最後の)残業代が加わった分が振り込まれていて、かつクレジットカードの引き落としがまだやってきていないので、人生において口座の預金残高がピークを迎えている日だった。来月からはいくら残業しても残業代はないので、こうはならなかった。明日になればこれを当てにしていた先月の私の手による多量の引き落としが襲来するので悲しかった。

2021年4月24日(土)

柏レイソルがとても強い日だった。北爪の元気さは見ているこっちも元気になるほどだった。

2021年4月23日(金)

久しぶりの在宅勤務だった。机の配置上、web会議のインカメラで本棚が映るので、文庫版【ナニワ金融道】の背表紙を並べると灰原の顔が浮かびあがる、というのをちょうど収めるように心掛けているのだが、未だに誰からも指摘されないので寂しかった。

2021年4月22日(木)

日曜日に購入した白シャツが必要となる日だったのでそれを着ていた。白シャツを着用している日に限ってささくれが剥けた。指先から滲み出る血で、白シャツの裾を早速汚した。だから白シャツは嫌いだった。オンライン越しでも重苦しい会議だった。しかも本来であれば最も重苦しい雰囲気を醸す人間が今日は別件で不在だったので、これから先が思いやられた。その会議が終わると弊社の人間たちは、堰を切ったように雑談に興じた。私も

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2021年4月21日(水)

緊急事態宣言が出そうだった。二日後には実際に出た。

2021年4月20日(火)

寝室の電球が切れた。寝室よりも重要度の低い洗面台の電球を当座凌ぎのつもりで移設したけれども、明らかに照度が足りていないように、そのときは思えた。一週間後も、電球が新調されることはなかった。この暗さに私たちはすっかり慣れていた。

2021年4月19日(月)

育休の人間が復帰したのでランチに行った。サイコロステーキを食べた。要らぬことまで話してしまった。一応は経費で出るものの、立場上、私が立て替えるよりほかなかった。

2021年4月18日(日)

仕事で必要なので白シャツを買った。白シャツが似合う人間ではないので、一万円は絶対に超えてはならなかった。店員の物腰がその渋い強面と反比例して極めて柔らかかった。九千八百円だった。税込みで。

2021年4月17日(土)

謎の勝ち点3を得ていた。【大豆田とわ子と三人の元夫】を観た。どう考えても面白かった。画面に捉えられる色味が全体的にパキっとしていた。主題歌のタイトルや歌手名にはfeat.とwithと&のすべてが使われていて、情報量が多かった。

2021年4月16日(金)

週明けから育休から復帰する人間がいるので席替えをした。本当は期首から移動するべきだったのを、空港を建設するときの立退きに対して反対していつまでも居座る居住者のように、頑なに元の座席に座っていた。窓際だったのが、窓際ではなくなるのが厭だった。背後に人間がいるというのに慣れるには時間が掛かりそうだった。