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日本の四季_盛夏  日帰り編


滋賀_1 草津水生園水の森

蘇った蓮の群生草津水生園

 水生植物公園みずの森が隣接する、琵琶湖南東部の烏丸半島は約十三㏊の「ハスの群生地」として、国内でも最大級の規模として知られていた。
 しかし、二〇一六年にハスが突然消滅してしまったことから、翌年、関係者や専門家等と市民が協働で『ハスいっぱいプロジェクト』を立ち上げ、ハスの見どころ創出に取り組んだ結果、二〇二二年は園内で約百種のハスの花が楽しめるようになった。
 有名な大賀ハスをはじめ、多くの品種は七月上旬~下旬にかけて見頃を迎える。
 池や広場など園内各所でハス鉢を展示しており、間近で花を撮影できるのもこの水生園の魅力だ。
 午後になるとほとんどの花が閉じてしまうため、できるだけ午前中など早めの時間に撮影するのがお薦めだ。

滋賀_2 醒井宿資料館と地蔵川の梅花藻

梅花藻撮るなら地蔵川

 居醒の清水を源流として街道沿いに流れる地蔵川は、大変珍しい水中花「梅花藻」で有名だ。
 水温は年間を通じて十四度ほどと安定しており、 七月下旬から八月下旬頃に梅花藻の可憐な花が姿を現す。
 水中に白い花、見上げれば青空に紅い花をつけた百日紅。そのコントラストが美しい。
 百日紅の紅い花が水面に散り落ちる八月中旬頃が撮影には最適

宿場の面影残す醒井宿資料館

 米原市醒井は江戸時代中山道の宿場町として栄えた。
 この宿に残された市指定文化財旧醒井宿問屋場とヴォーリズが建築に関わった登録文化財醒井郵便局局舎を平成十一年に解体修理し、歴史的建造物を活用する目的として平成十二年十一月に醒井宿資料館として開館した。
 現役最古といわれるポストが道行く人の目を止めている。

現役最古といわれるポスト

大阪_1 大阪万博記念公園 早朝観蓮会

早朝のハスを撮る

 大阪万博記念公園
 早朝に咲いて午後には閉じてしまう蓮の花。六月下旬から七月中旬にただの泥池が見事な蓮池に変わる。
 約6,250平方メートルもの大きさのはす池の一面に、二十六品種・約千二百株のハスと、七品種・約千株のスイレンが見ごろとなる。
 万博記念公園では、例年この時期に「早朝観蓮会」が開催される。
ハスは、夜明けとともに花弁が開き始め、午前中には花が閉じるので、「早朝観蓮会」開催期間に限り、日本庭園を早朝六時から開園している。 
 六時前には少し行列ができるが、ハスの開花が撮れる早朝の入場をお薦めしたい。  

大阪_2 茨木辯天花火大会 

茨木辯天花火大会

 大阪・北摂地域の夏の風物詩として親しまれている「茨木辯天花火大会」は、毎年八月上旬に辯天宗冥應寺において開催される。
 昭和三十一年、丸善石油社長、故和田完二氏が、多忙を極める宗祖さまと地域市民に花火を楽しんでいただこうと奉納したのが始まりという。
 このイベントでは一時間に約三千発の花火が夏の夜空を彩り、毎年約二万人の人出で賑わう。

兵庫_1 南光のひまわり畑

①スナップ編 夏の定番スポット

 南光のひまわり畑西日本最大数十万本のひまわりが咲き誇る夏の風物詩。
 佐用町南光地区では、七月中旬から八月上旬にかけて、合計六十万本を超えるひまわりが開花する。
 佐用町内三地区のひまわり畑で開花時期をずらして栽培されているため、長期間撮影が楽しめる夏の定番スポットとして人気を集めている。
 最も早いのが東徳久地区で七月中旬に開園、その約一週間後に林崎地区、更に一週間後に漆野地区が開園する。

兵庫_1 南光のひまわり畑 

②大空編 大空に彩り添える日輪草

兵庫_1 南光のひまわり畑

③ 写真俳句編

■うなだれて うなじ麗し 日輪草

■里山や 蜂戯れる 夏の花 

■梅雨明けて 青空映す 水たまり

奈良_1  元興寺地藏会万灯供養

 元興寺の境内で、地蔵信仰の伝統を受けつぎ、追善供養と家内安全と子供達の健やかな成長と世界平和を地蔵大菩薩に祈願する地蔵会万灯供養は例年八月二十三日・二十四日に行われている。
 午後四時半ころ、境内に並ぶ灯明皿に、菜種油を注いで藺草芯の灯芯に点火された。
 ほとんどの灯明皿に点火が終わった時に突然の雨。
 待つことおよそ一時間、漸く小やみになったところで再び点火がはじまった。
 午後六時、僧侶が入場したが傘を差しての読経で、暗闇に浮かぶ灯明の幻想的な光景は撮れなかった。

奈良_2 野迫川村の岩つつじ

 野迫川村は奈良県の西南端に位置し、和歌山県と隣接している。
 村の北部には古くから開けた高野山があり、南には高野龍神国定公園の一部である伯母子岳や護摩壇山が険峻な山容を見せて連なっている。
 野迫川村の川原桶川の川沿いで岩つつじが群生していると聞いて撮影ツアーを企画した。
 高野山・大門から国道371号線を走り、高野竜神スカイラインから左折して野迫川村に入る。
 法定速度で40分ほど走ると最初のスポット・かわらび荘に着く。 
 ここから北今西キャンプ場までの約2㎞の川原桶川沿いの岩場に岩つつじの赤い花が点在する
 岩つつじの見ごろは七月中旬。丁度、時を同じくして高野山の紫陽花が見ごろを迎える。

川原桶川の川沿いに咲く岩つつじ

和歌山_1 高野山 ① 金剛峯寺大門

威風堂々金剛峯寺大門

 高野山の総門である金剛峯寺大門は、高さ二十五米。両脇で金剛力士像がにらみを利かせた風情は一山の総門にふさわしく威風堂々とした門構えだ。

  門の近くには約五百株もの紫陽花が咲き乱れている。 
 朱塗りの門と、紫陽花とのコントラストがとても美しく、自然の神秘と奥深さが感じられる。

和歌山_1 高野山 ②花園あじさい園

紫陽花が斜面を彩る花園あじさい園

 ここは標高千mで七月から八月にかけてあじさいが見ごろ迎える。
その標高の高い山深い場所だからこそ、少し遅いあじさいも、高野山の個性の一つだ。 
 山いち面を彩る3,500株の紫陽花は、その大半がブルーで、そのシンプルな光景が、このあじさい園の魅力となっている。
 駐車場は100台。レストランも併設されていてワンストップで楽しめるスポットだ。
 レストランではアマゴや猪肉などの特色あるメニューを提供。売店では山椒の塩漬けや仏壇用の高野槇の販売もしている。

岡山_1  蒜山ハーブガーデン

西日本最大級のラベンダー畑・蒜山ハーブガーデン

 蒜山ハーブガーデンは、総面積3㏊の敷地に、約一万株の西日本最大級のラベンダー畑や、 約二百種のハーブを植えたハーブガーデン、地元の山菜や山野草を植えた山の幸公園、約三千株のガクアジサイが咲き誇る紫陽花園等が造設され、様々なハーブや植物を観賞することができる。
 ラベンダーの開花期は七月上旬から八月初旬までで、この時期には蜂や蝶が花の間を飛び交い色を添えている。

福井_1  南条花ハス公園

 約百三十種類の世界の花はすが、毎年七~八月にかけて見ごろをむかえ、花はすの撮影会や花はすをテーマにイベントが開催きれる。
 花ハスは早朝から花が開き始め、完全に開いた後は閉じ始め、午前十時頃には元に戻るので、撮影は、早い時間に到着したい。

福井_2 平泉寺白山神社

 かつて霊峰白山の越前側の拠点として栄え、最盛期は日本屈指の規模を誇った「平泉寺白山神社」。
 鬱蒼とした杉林を歩けば、拝殿手前の精進坂一帯に、まるで地面と一体化したように、緑鮮やかな苔庭が広がる。
 他にも、若宮八幡宮の大杉(神木)や白山信仰の起源となった御手洗池など、カメラポイント満載だ。  
 苔が美しいのは七月の梅雨が明けた頃といわれている。


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