日本の四季_盛夏の候 一泊二日編その3 長野・志賀高原の旅
1. 志賀高原の夏を撮る
■魅力溢れる夏の志賀高原
「志賀高原」は長野県下高井郡山ノ内町にある標高約1000mに位置する高原地帯だ。
冬は18ものスキー場が営業する日本最大級のスノースポーツエリアとして知られている、この高原の特徴は、周りを囲む2,000m級の山々とそれらの火山活動によってできた湖沼や湿原。高原植物が育つにはぴったりの環境だ。
夏の平均気温は約23度と避暑地としても好まれている。
夏を迎えると、数多の池や沼、湿地帯が姿を見せ、高山植物に彩られ、多くのカメラマンが訪れる。
今回は夏の「志賀高原」の魅力溢れるカメラスポットとして、ヒツジグサ咲く一沼、朝日輝く渋峠、白樺が映りこむ木戸池を訪れた。
2.一沼のヒツジグサ
■ヒツジグサ咲く夏の一沼
志賀高原の一沼は紅葉の時期と、レンゲツツジの花が咲く春が人気だが、ヒツジグサの花が咲く季節も人気のスポットだ。
このヒツジグサ、一沼にぽっかり浮かぶ姿は何とも可愛らしくて清楚だというが、私がここに着いたのは午後四時、残念ながら花は閉じていた。
六月頃から咲き始め、秋まで続いて花期が長いのが特徴。
未の刻(午後二時ごろ)に花を咲かせることからヒツジグサと呼ばれるようになったという。
2.渋峠の朝
■美しくも幻想的な渋峠の朝
渋峠は、日本国道の中で最も標高が高い地点にある。
「県境の宿・渋峠ホテル」から歩いて12分、国道最高地点に駐車場があり、ここが夏でも涼しい撮影スポットだ。
このスポットからは眼下に芳ヶ平の池塘、草津の街、右手前には草津白根山、遠方には榛名・赤城の山々、という大パノラマを楽しむことができる。
4時33分、東の空が白みはじめ雲海が見えた(写真①)。
20分後、駐車場の左側の木々の間に太陽が姿を現し奇麗なシルエットを描いた(写真②) 。
5時06分、太陽が高く上り一段と輝きを増した(写真③) 。
■赤く染まる山肌
東の空に昇った太陽が西の山肌に映え、山の斜面に赤と緑の見事なコントラストを描いた。
4.木戸池
■リフレクションが美しい
志賀高原には沢山の池が点在するが、その中でも特に映り込みが美しいといわれる木戸池。
この池は透明度も高く、池の周りの森林が水面に映り込み写真映えする風景を作り出していた。
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